お風呂上がり1
「はぁ…」
大丈夫、とは言ったものの肩の力が抜けた途端に疲れがどっと溢れ出た
普段から皆のサポートをすることが楽しかったから
特に疲れは感じなかったがやはり疲労は蓄積していたらしい
お風呂上り(銭湯みたいな感じで分かれてた)でうろついてるけどスウェット姿とか見られたらどう思うだろ
みっともないとか思われるかなー
まぁ別に寝る時におしゃれする人とかここにはいないだろうし別にいいけど
「緋蝶」
「ん・・・ん!?」
後ろから声がして振り返ろうとした時に思い切り抱きつかれた
こんな事をしてくる人物は一人しか居ないわけで、突然何をするのだと口を開こうとした時に先に言われた
「くら・・・」
「緋蝶!狼の巣窟でそないラフな格好でうろつくんやない!」
「は?・・・え?!」
駄目だいくらこの人の彼女と言っても、私はこの人の思考回路についていけません。
というか蔵ノ介もお風呂入って来たんだね、何時もはねてる髪がストレートと・・・って
「蔵、お風呂上り?」
「ん?まぁそうやけど・・・て話を逸らすんやない!」
「蔵ノ介まだ髪乾かしてないの?」
「あードライヤー部屋に忘れてん」
「私の部屋のが近いからそっちいこ」
「んー」
納得はしてくれたらしいが、取りあえず離れる気は無いらしい
何回抱きつかれてもこの歩き辛さになれることはこの先もないだろうなと少し溜息をついた
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