部屋割2


「あれ、誰も居ない系…?」

一応いたら不躾だしノックをしたのだが返答がない
開けてみるとやはりものけのから…
だけど荷物は一応置いてある、多分氷帝のあの子のだろう

「あれ、そのジャージは四天宝寺のマネさん?」
「!」

聞き覚えのない声に振り返ると先程見つけました美人さんが…!

「はい、四天宝寺3年の冷泉緋蝶です」
「私は立海3年の涼宮刹那」
「よろしくです」

不敵に笑って見せた刹那に綺麗だなーと思いながらも笑い返す 
ここじゃ何だからと言って部屋に入った時に彼女はポツリと零した

「…癒し系だね」
「へ?」
「いえ…貴女は関西弁じゃないの?」
「あ、中一で転校して来たんです、一応しゃべれるようにはなってきましたけど…」

そう言うと少し考え込んでから刹那が口を開こうとした時

「あれれ、お二人さんもう来てたんですか」
「貴女…氷帝の?」
「はい!2年の泉はるかでっす!よろしくどーぞ!」

元気よく挨拶してきたはるかに2人も自己紹介をする

「ところで、はるかちゃんも込みで聞きたい事があるの」
「「??」」
「おかしいと思ったら聞かなかったことにしてね…貴女達はトリップしてきた?」
「え・・・!?」
「・・・」

刹那が冷静に言った言葉にはるかは驚き緋蝶は黙って見つめた

「…おかしいなんて思わないよ!」
「私も気づいたらここって感じかな…」
「やっぱり…私達はこの世界には普通居るはずがないもんね」

その言葉に思わず3人とも押し黙ってしまう

「…兎に角、貴女達がミーハーじゃなくてよかったと思う」
「確かに」
「全面同意かな」

そう言った所で今度は私達は笑い合った

「そう言えば2人は臨時マネージャーって聞いたけど…」
「私は最近マネになったから一応臨時枠にいれてもらったの」
「私はメンドイって言ったんだけど部長に勝手に参加にされた、マジ俺様自重」

はるかの言葉に強制的に決める俺様な跡部を容易に想像できた2人は思わず苦笑した

「ところで、貴女はいつマネージャーに?」
「あー…蔵が部長になってすぐ位だから二年の前半かな。蔵とオサムちゃんにごり押しされて」
「そうなんだぁ、じゃあマネ業は一番詳しいかな?」

その言葉になんとなく責任感を感じた様な気がした私は思わず口元が引きつった

「多分…」
「何で自信なさげww」
「なんやプレッシャー感じたもんやから…」
「どうして関西弁になったw」
「これは重症かもね…」


こんな事がありながらも私達は仲良しになる事が出来ました。


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