15
「ふぉおお…」
私は再びベッドの上でごろごろしていた
勿論暇だからとかニート満喫して寝転がっているわけではない
恥ずかしさで文字通りベッドの上でごろごろと右へ左へ転がっていた
「いでっ」
前回同様ゴンッと思い切り壁にぶつかった衝撃で頭をぶつけるというダブルショックに私は漸く転がるのを止めた
「…はぁ」
きっと私は雅治くんのことがライクではなくラブの方で好きなのだろうと思う
だって彼の事を考えるとドキドキするし傍に居るとそれもあるけどそれ以上に落ち着くし素のままでいられる
「これは…打ち明けるべきなのだろうか」
彼が好きだということ、そして私が腐女子であることを
「そう言うのが好きな子って…引くよね多分…」
そう言うのに耐性があるようには思えない
彼はスポーツで青春してる普通の中学二年生、方や私はニコ厨中二病腐女子
なんだこの差は
「絶対引かれる…寧ろそれ言ったら嫌われそう…」
弟の前ですら発言を自重している私が彼に本当のことを言えるかも怪しいところではある
やはり嫌われてしまうのだろう
そしたら今までみたいに会いに来てもくれなくなる、敬遠される
「打ち明けるなんてできるわけがない…」
私はゴロりと転がり枕に顔を埋めうつ伏せになる
「もう駄目だ…助けてくれ…」
でも言わなければ進めない、隠し通すことなんて私は絶対できないだろうから
.
16/42
*prev next#
目次
栞