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「ありがとうちゃん」
「あ、ゆっきー!」
放課後かー部活めんどくさいなーなんて思いながら歩いていたら唐突に声をかけらえた
振り返ったら相も変わらず美形なゆっきーこと幸村精市くんと遭遇した。
因みに彼と出会ったきっかけは委員会、ため口ちゃん付けは私が推したからである
この前の委員会の集まりでの話し合いとその後の花壇に新しい花を植える作業と整備は凄い時間がかかったけど楽しかった
というのも花と向き合ってるときの彼が凄くキラキラしているからである、美形はホント目の保養です
残念なことに幸村くんはお友達を引き連れて委員会に入ったわけではないらしく普段は私とお話してるわけですが
私としてはそこそこな美形もちらほらいるわけなのでその人たちと絡んでほしいわけですよ…おっとついつい心の声が長くなってしまった!
「今から部活だよね?」
「うん、だるいよー」
「ありがとうちゃんは美術だっけ?」
「うん…なんか最近スランプでさ」
「頑張ってよ、俺ありがとうちゃんの絵好きだから」
「…うん頑張る、凄い頑張る!」
なんというか凄い癒しだよねなんなのこの子
笑顔だけでライフ全回復した気がするよ!これこそゼロ円スマイルだと思うのよ私!
「あれ、幸村くんと柳生の姉ちゃんじゃん」
「ん?あ、君たちか」
再び声をかけられたかと思うと赤白歌合戦…じゃなくて赤と白いコンビだった。
「そういえば幸村くんもテニス部だよね」
「そうだよ」
「そうか…皆、うちの愚弟がお世話になって…」
「誰が愚弟ですか」
「うぁあ!出た!」
更に後ろから声をかけられて変な悲鳴を上げてしまった、不覚
「姉さん、人を馬鹿にした挙句幽霊扱いまでするなんて同かと思いますよ」
「いやいや私は姉として君を十分に大事に思ってるからこそ愛の鞭をだな…」
そういうとはいはいわかりましたと流された、酷いぜ我が弟よ
「それにしても幸村くんと姉さんは関わりがあったんですね」
「ああ、委員会が同じでね」
「園芸?」
「そう!そこでゆっきーと親睦を深めたんだよねー」
「ねー」
「幸村くん、優しいと姉さんが付け上がりますよ」
付け上がるだなんて酷い言いぐさだ、皆だって見ただろうねーといった時の彼の天使っぷりを!
そう思っていると不意になんだかむすっとした様子の雅治くんが見えたわけだ、どうしたんだろうか
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