一つ下彼女にベタ惚れ財前

「おはようございます先輩…」

「ありがとうちゃん今日も意気消沈気味やな」

「心の準備をしてるんですよ…」

「ああ…噂をすれば、やな」


私が心の準備をしていると白石先輩が苦笑するのではっと身を固めこちらに近づいてくる足音に覚悟を決める 


―――ダダダッ …ぎゅー!


「ありがとう!はよ」

「お、おはようです、光先輩…」


わかっていてもこう公衆の前で当たり前のように抱き着かれると自然と顔が熱くなる


「朝からラブラブやなー」

「せ、先輩!」

「あたりまえっすわ」

「光先輩も…!」


先輩は絶対面白がってる!笑ってるし!
その点光は本気だからなー…嬉しいけど恥ずかしいんだよね

私は普通に一緒にいれればそれでいいんだけど光は意外とスキンシップ過剰な節がある
ところ構わず抱き着かれると恥ずかしくてかなわない


「今日も抱き心地ええなぁ…」

「それよりこの手はなんですかね」


さり気なく太ももを撫でる手をペチンと叩き起こすと何かに気づいたように光が声を上げた


「あれ、ありがとう」

「なんですk…っひゃぁ!?」


不思議そうな声に振り返ろうとしたらナチュナルに後ろから両胸を揉まれる


「やっぱり、今日ブラのサイズあってないんとちゃう?」

「な、な、な…っ!!?」


何してくれてんだこの人!!!
私が思い切り叫ぼうとしたら代わりにもっとうるさい人が叫んでくれた


「何しとんのや財前ー!!!」

「謙也さんは黙っとってください…で、どうなん?」

「黙っとれんわ!はよ手退けぇ!」

「はいはい、謙也さんにはこれだけでも刺激が酷いですもんね」

「人をコケにするようなドヤ顔止めや!」

「注文が多い人っすねぇ…」



呆れながらも手を退けた光に一言言いたい、大人しいけどやってる事は君の方がおかしいからね!
これ以上変なことをされたらたまらないと両手で胸を隠す様にすると光が笑った


「そない警戒せんでももう触らんし」

「わ、わからないじゃないですか…!」


差し詰め今の私は人が苦手な猫のように威嚇する


「はいはいかわええなぁ」

「煽てても警戒は解きません!」

「…とにかくありがとう、ブラのサイズ合ってないのはよくないで、ちゃんとあってるのにせんと…」

「もうその話止めてください…」


こんな感じで毎回暴走してるけど大好きな彼氏なのです
だけど日々スキンシップが過剰になっていくのはどうしたものかと思います


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special thanks 匿名様 読者様
匿名様のみお持ち帰りを許可します
p.s.
セクハラまがいというよりがっつりセクハラしちゃってますね
後輩設定も生かせてなくて申し訳ないです…


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