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『ありがとう!』

「待っていたぞありがとう」

「あの、これは一体…」


状況が理解理解できるはずもない、若干人外が一匹と現実的に考えて出来るはずがないような状態になってる二人
パッと見普通だが変な人達数人、特に柳生は鞭を、仁王は何故か椅子に座って縛られているのだから


「とりあえず説明してあげるからこっちおいで」

「は、はい…!」


ある意味それが一番の逃げ道のようにも思える。
幸村の傍が一番安全だと判断したありがとうは言葉に従ってすぐ傍に駆け寄った


「とりあえずはいありがとう」

「…へ?」

「饅頭、おいしいから食べなよ」

「は、はい…?」


(お、鬼だーー!!)


何も言知らずにコテンと首をかしげる無垢な後輩に、何が起きるかわからないその饅頭を渡す幸村が皆には恐ろしく見えたそうな


「じゃあ一口…」


その瞬間はまるで白雪姫がリンゴを齧る瞬間を待つその瞬間のように感じられた 


――ポフン


「に、にゃに!?」


そう叫んだありがとう自身が一番驚いていたが周りも中々驚いていた

頭上の耳!スカートの中から垂れる尻尾、そして何より


「にゃにゃーに…にゃう!?」


語尾どころか言動が猫そのもの


「うむ…どうやら全部食べなかったから中途半端に獣化してしまったようだ」


状況が呑み込めず耳をペタンと折り曲げ悲しそうに幸村を見上げるありがとう…男には破壊力抜群!!←


「に、にぃ…」

「大丈夫、一時間ほどで戻るらしいから」

「…にゃ!」


戻れることが嬉しかったのか耳は再びピンとたって嬉しそうに尻尾が不規則に動いている
皆思うことは今こんな体でなければお持ち帰りしてるところなのにと言うところが本心だろう


「柳」

「なんだ」

「この饅頭だけ大量生産していいと思うよ」

「に゛ゃぁ!?」


驚いてピンと尻尾を立ててしまいスカートがめくれそうになってハッと尻尾を下に降ろすありがとう
当然見えなかったことに残念な声を漏らす人も数人いたようないなかったような


なんだかんだで最初からぐるになって楽しんでいたのは幸村と柳なのでした、終わりー。


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special thanks 柊様 読者様
柊様のみお持ち帰りを許可します
p.s.
色々暴走気味ですみません><


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