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-三組目 丸井・幸村-
「最期は丸井、そして幸村だ」
そう言って二人の前に置かれた饅頭入りの皿
「じゃあ…」
「いいよ」
「え」
「俺なんでもいいからさ、好きなのを選んでいいよブン太」
「…」
お、俺ルール!?
その場にいる皆がそう思った事だろうがこの部活の絶対王政たる権力を握っている彼にそんなことを言えるはずもなく
「…じゃ、これで」
しぶしぶブン太は一つを選ぶのだった
丸井が恐る恐る口に含むとボフンと煙が出て…何かが変わっていた
『〜!!!?』
「特に変わってねぇけど…」
「丸井ー!何故気づかない!」
「はぁ」
面倒そうに視線を下ろしてビックリ
普通なら足元が見えるはずなのだがその半分を自分の体が邪魔で遮っているのだ…正確には体の一部が
信じられないという様にそれを触ってみると確かにむにゅっとした感触が
「……」
「髪も少し伸びているな…」
「可愛いと思うよブン太」
「う、嬉しくねぇえええええ!!!」
「失礼しまー…す…」
『!!!?』
丸井が心からの悲鳴を上げてるところで第三者の声が響いた
周りが驚いてそちらを見るとまたまた見覚えのあるその少女
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