「ユウ君最近顔文字みたいな顔するわねぇ…」
「どんな顔や!…このツッコミ何回したんやろ」
「あれ、ユウジ君?」
「;m2d3;んd!?」
「ユウ君日本語でええよ」


唐突にかけられた声に心臓が口から出そうなほど焦った、大げさな例え方だけどそれくらい驚いた
声のした方を振り向くと教室と廊下の仕切りの小窓からこちらを見てきている…せや俺廊下側やった…


「お、おぉ5万打感謝か」
「さっき振り、何してるの?」
「何って…」
「まぁまぁ5万打感謝ちゃんね!丁度良かったわぁ!」
「え?」
「ユウ君がお話しあるからって言うてた所なんよ!」
「小春!?」

驚く俺を無理矢理立たせて耳打ちしてくる

「これは更に仲良くなれるチャンスやで、ちょっとくらい進展させてき」

そう言うと早速廊下に放られる…酷い!

「屋上でも行って話てきぃv」

笑顔で手を振る小春…ちょ、俺にどないせい言うとんの!?

「えっと…屋上、行きます?」
「お、おう!」


とりあえず小春もずっと見てるからここにおられへんし、屋上に行くことになった



「――い、良い天気やな」
「そうだねー…暑すぎないし風も気持ちいね」


そう言って笑う5万打感謝がそりゃあもう可愛すぎて破壊力があった

「で、話って…?」

そう言われて過剰に心臓の音が早くなったのがわかった


「5万打感謝、えっと…」
「何?」


コテンと可愛らしく首をかしげて身長差で上目使いになってる5万打感謝、可愛すぎる
先ほどの小春の言葉がよみがえる…進展、ちょっとでも進展させればええんやな!…って進展って何放せばええんや!


「えっと、ええっと…」

「ユウジ君?」


「…けっ」


「け?」


「結婚してください!」

「え!?」


や、やってもうたあああああ!
緊張しすぎた勢いで付き合ってください通り越して結婚してください言うてしもうたああああ!!!

言ってしまった自分自身に衝撃を受けて固まってしまった、訂正しようとするが衝撃のあまり声が出ない


「…ユウジ君」

「な、なんや」

5万打感謝の顔が見れない

「…本気?」

「ほ…本気や!」


勢い余って叫びながら5万打感謝を見てまた停止した
可哀想な位顔を真っ赤にした5万打感謝がこちらを見上げていたから、そして次の瞬間可愛らしくはにかんだ


「嬉しい」
「っ〜!?!?」
「私、初めて会った…ぶつかった時からユウジ君の事気になってて…」
「はっ!?」
「結婚はまだ早いから…えと、恋人から、よろしくお願いします」
「お、おう!」


俺の滑った口のお蔭で付き合うことになった5万打感謝、この後教室に戻った時の小春の質問攻めはいつも以上に迫力があって少し怖かった

でもこれから5万打感謝と付き合うのかと実感すると自然と頬が緩むのがわかる、さっきの嬉しそうにはにかんだ5万打感謝の表情は一生忘れないと思う
…こうして俺と5万打感謝の第一歩が今日始まった…始まった!



special thanks 実咲様 読者様


/あとがき/

実咲様リクエストありがとうございました!
ユウジの話はおいおい書きたかったんでリク来た時はリアルに「キター!ユウジキター!」と叫んでしまいました←
私の中でユウジは彼女に対して極端にヘタレか極端に冷めてる二つのイメージがあるのですが
初恋ということでヘタレになってしまいました、ヘタレユウ君ですみません

実咲様のみこのお話への苦情、ご指摘をお受けします
 



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使えないんだぜ