「っきゃ」
「どわっ!?」

小春に会いに行こう思っとったら先生に止められて貴重な時間が削られてしもうた
ありがちやけど早く会いに行こうとして廊下の角で人にぶつかった 
反射的に倒れる目の前の奴の手を掴んだ

「ふ、ぇ…?」
「スマン、自分大丈夫か?」


声をかけた時点で改めて女子にぶつかったんやと再確認した
こんなちっこいやつに思いきりぶつかってもうたとかちょい罪悪感

「あ、すみません!」


本当に申し訳なさそうな表情で言う彼女の顔を見た瞬間、俺の中で何かが変わった


「――ゆ、ユウきゅん…」

先ほどの話を小春にしたら涙目になって感動している、そんな小春もかわええけど感動される要素がようわからん


「ついに、ついに女の子に恋しちゃったのね!?」
「は!?俺は小春ひとすz「誰!どんな子なの!?」どばしゃぁあああ!」


俺の小春に対する愛を伝えようとした時に本人によって遮られてた、まぁ小春ツンデレさんやからしゃーないやろな!

「とりあえず、確かめに行くわよん!」
「何処にや?」
「多分その子蔵りんのクラスに転校してきた子やと思うんよ」
「そうなんか?」

流石、小春や…!
俺が感動している間にいつの間にか小春に引き摺られて3-2の前まで来ていた


「ユウ君、2人と話してるあの子やろ?」


そう言われて指さされた方向を見た瞬間俺の世界が一転した 
あの二人が雑草に…否空気と同化して透明になったような、あの子だけ輝いてみえる
例えるのならば小春の可愛いオーラに近い彼女からは謎のオーラが…!


「あの子、5万打感謝ちゃんていうらしいで?」
「5万打感謝…」


なんだか名前を聞いたら余計キラキラして見えるような…


「ユウくーん…駄目や完全にトリップしとるわぁ…」


小春が俺の目の前で手を振っていたことをこの時の俺は気付かなかったのだった ―――



「で、どないするんユウ君」
「ど、どないて…何?」
「ドアホ!あの子にアタックしにいくんやろ!」
「あ、あた…ええええええ!?」
「なんやユウ君Σ((゜Д゜;)))みたいな顔して」
「どんな顔や!」


俺が思い切りツッコミを入れると小春がその域でアタックするんやで☆といった…アタックって…アタックって…!!!


「お、おい」
「この間の!あの時はごめんなさい」
「え、いやええけど…」
「次移動だ…じゃあまた」
「ちょ!」 

――――

「あ、昨日ぶりですね」
「お、おう」
「あの日以来良く会いますね」
「え!?あ、まぁ同じ学年なら会うやろ」
「ですよね」 

―――


「ユウ君…進展が名前教えただけってなんなん…」
「こ、小春ぅ…」
「何やそんな声だして情けない!あの子のハートキャッチしないと」


そう言って怒る小春も可愛い…5万打感謝も怒っても可愛いんかな…っは!


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/次へが…\ 
使えないんだぜ