「音彩、いい加減彼氏と会わせろ」

「やだ」

「なんでだよ!」


目の前で納得がいかないというようにムスッとしているのは私の従兄弟である
このある意味シスコンさえ除けばイケメンで友達思いな良い人なのに勿体ない、何処でこうなってしまったのか


「だって会わせたら今度別れろとか言うでしょ」

「ったりめぇだ!音彩にはまだ早い!」

「一つ上なだけの人が何言ってんの…」


この人どうしようかなーなんて思ってたら光からメールがきた


「あ、メール」

「彼氏だな」

「なんで」

「嬉しそうだから」


と悔しそうに携帯を見る


「あーあ、少し前までは亮兄亮兄って可愛かったのによー…」

「うぐ…恥ずかしい記憶掘り起こさないでよ」

「俺にとっては輝いてるって…あー帰ったら長太郎に愚痴聞いてもらうしかねぇな…」


そう言って亮兄は若干疲れたようにソファに座りなおした

シスコンさえなければ最高にいいお兄ちゃんなんだよ、ほんとに



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