「今度は音彩ん家行くから」

「う、うん」

「何口元ひきつっとんねん」

「いや…なんでもないよ」


明後日の方向を向くと両頬を掴まれて強制的に視線を戻された


「なんでもないことないやろ?」

「ほんとになんでもないから」

「…」

「わ、わかった話すから無言の威圧止めて!!」

「最初からそういえばええねん」


絶対言わないと思ってたのに無言の威圧が半端なかった、とにかくすごかった。
あんまり言いたくなかったけど渋々理由を話すことにする


「今ね、従兄弟が遊びに来ててね」

「男?(謙也さんでいう忍足さんか」

「うん…でさ、とてつもなくシスコンチックといいますか…」


そういうとピシリと音を立てて彼が停止した気がした
恐る恐る(顔が固定されているので目だけで)見上げると光は何も言わずジーッと見つめてくる


「ひ、光?」

「…で、なんで音彩は会わせたくないん?」

「いや、彼氏いるって言ったらそれはそれはうるさいのなんのだったから…」


今私の家に呼んでも正直あの人がうるさすぎて全然のんびりできないと思うんだよね という気持ちを事細かに説明した


「…つまりは俺らの仲見せつけたればええんとちゃう?」

「へ…」


未だに両頬を彼の掌で包まれたままだった私の視界が彼でいっぱいになった 
彼の顔が近すぎてぼやける、そして唇に柔らかい感触…って!!!?


「ん!?」


こ、こここれは所謂…き、ききききききっ!!?
………せ、接吻くぁwせdrftgyふじこlp;@


「音彩…音彩!」

「は、はい!」


フリーズしてた私を思い切り呼んだ光の声で我に返る

―――がやはり彼との距離が近すぎてまた脳内gjdw、d、mすぁfさfんwくいdh


らちが明かないと思った光が私を放してくれた時、ようやく冷静になることができたのだった…。



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