潜入初日で大物ですか
「さて帰るかな…」
授業が終わってようやく帰れると思った時雷光においと止められた
(ん?)
『てにすぶ?だっけ?の奴ら見てなくていいのか?』
(あ…)
そうだった…私は急に気が重くなった
(お、屋上にでも行きますか…)
『おーおーそうしろ』
(めんどー…)
『そう言うなよ任務だろ』
と、言われても現世での任務ならいつも通り見回ったり魂葬してあげたり虚退治したり…そっちの方が全然いいのに…
鬱だ…どうせ違う場所で虚が出そうだよ、そんな私の考えは数時間後に壊されることになった
「嘘でしょ…?」
伝令神機が虚の出現を知らせる中私は目の前の裂け始めた空間を見て絶望した
「なんで中級大虚(アジューカス)が…」
この霊圧…今の私じゃ無理かもしれない
「制御装置第一解放かな」
『まぁそんなところだろうな』
死神化しながら呟いた言葉に雷光が返事をする
「白百合、ここに居てね」
「はい」
彼女がしっかり頷いたのを確認してから彼らのいるテニスコートの方へ飛んだ ――
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