放置部屋 | ナノ


白百合と雷光




「ありがとね、何か変わりあった?」

「いえ、特にありませんでした」


光景だけ見れば私は屋上で『私』と話していた


「そっか…ごめんね、授業受けさせちゃって」

「いえ、構いませんよ」


私が彼女の(自分というのは少し不服だが問題は中身であるからして)頭を撫でてあげると何故か頬を赤らめた…何故


「次の授業は数学成るものだと仁王さんが仰っておりました」

「そう、わかった」

「では、御用があればまたお使いくださいませ」


そう言った彼女は白百合、私専用の義魂丸である
名前はあまりにも可愛らしかったからぱっと出で申し訳ないけど命名させてもらった

その時は何故か号泣されたので宥めるのにすごく時間がかかったが…雷光にも懐いているのに何故か一護には反抗的になるんだよなぁ…


「…さて、教室に戻ろうかな」


学校に居る間は彼女をぬいぐるみに入れてあげられない、更には学校の規則に縛られる…面倒極まりない
此処よりも尸魂界で死神やってる方が遙かに規則に縛られてるというのに、どうして学校というのはこうも気分的に滅入るものだろうか


「まぁそれもこれも彼らを守るためなんだけどね…」


私の今回の任務、それは"謎の霊圧を探る"事と"その影響で霊圧があがった人間を守れ"というものだった


「あーあ…一護が居てくれたらこんな憂鬱に成らずに済んだのかなぁ」


雷光が私の精神世界が曇っててテンション下がると文句を言ってきたのを思い出した
雷光は元死神と言えど今は斬魄刀、私の精神世界に入ることも可能なのだ…精神世界に来たり具現化して散歩したり…忙しいな雷光は


『まぁまぁ、お前が一護といるときは空気読んでやってんだからありがたく思えよ』

「なっ…!?」

『空気読んで更には見回りまでしてる俺、なんていいやつなんだろうなー』

「それは、まぁ…」


実際その通り過ぎて何も言えない、今日からは毎日そんな感じになりそうで申し訳ない位だが…


『悪いってちょっと言い過ぎた』

「雷光…」

『一護の家にいるときは一心も居ることだし、浦原ん所とかひよ里んとことか行ける所いくらでもあるしな』


そう言うが結局は私の都合に振り回してるとなると申し訳ない…そう言うと無理矢理精神世界にひっぱられひっぱたかれた…痛い


.

prev / next

[TOP]