女の子になりました
「…は?」
目が覚めたら男やなくのうてた、いや冗談とかやなくて
「・・・・」
男にあるべきものがなくて、女にあるべきものがあった
恐る恐る鏡を見ると何時もの自分より長い髪に童顔になった顔、
心なしか肌の色も白くなった気がする
立って見ると何時もより見える景色も低い
「嘘やろ」
・・・声質も当然のごとく変わっていた
「光ー、朝錬遅刻すんで〜」
「…」
確かに今日は朝錬の日
ずっと起きていかないのも無理な話で、
覚悟を決めて下に降りてみれば案外いつもどおりな反応
その後も何も言われる事が無くて急いで自分の部屋に戻ってクローゼットを見た
「やから、嘘やろて…」
昨日まで、寝る寸前まで男だったはずの自分の部屋のクローゼットに女物の制服…誰か冗談やって言うてくれ
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