放置部屋 | ナノ


こういう展開がリアルにあるのだろうかと





「あーもう夕方だねー」

「せやな」

「むー早い、時間たつの早すぎる」


今日で死ねると思ったけど別れの時が近づくとやっぱり寂しいもので、人間は手に入れるとさらに上を望むもので

最初は見れるだけでいいと思っていたのにまだ一緒に居たいと思っているわけで

ああ、ほんとカッコいいのに免疫ないし一番好きなキャラだからヤバかったけど
今日ので本格的に惚れた、キャラとか言ってる場合じゃない、完璧に私の心わし掴むんでるよこの人


「奈々緒」

「ん?」

「携帯貸し」

「?はい」


言われるままに差し出す

過去の自分なら人に携帯を差し出せなかっただろう、
なんて言ったって待ち受けからして四天宝寺だったからな!
更に少し前なんて着せ替えも自分で作って全部テニプリだったからな!

なんて懐かしい記憶を掘り起こしているうちに目の前のイケメンぜんざいは赤外線で何かを送っていた


「俺の番号とメアド入れた」

「!」

「…夜メール待っとるから」

「う、うん」


え、この展開は今後も仲良くしましょうですか?・・・キターーー(゜∀゜)ーー!


「奈々緒」

「な、な・・・に…!」


上を向いた途端前髪かきあげられて何事かと思ったら
おでこに、や、やや柔らかい感触!これは、あれですか、デコチュウ!!


「な・・・・な・・・」


完璧にショートした私の脳内では光にデコチューされたという単語がエンドレスしていた

すると追いつめるかのように指で唇をなぞられた


「こっちは奈々緒が中学入るまでお預けな」

「っ!!!」


してやったりな笑みを浮かべる光に
私は赤面しか出来なかったのはもう勘弁してもらいたい


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