もう運命の出会いでいいと思うの
「ぅーぁー疲れた…」
ベンチに座ってはぁっと息を吐くと頬に冷たい感触
「っひゃぁ!?何?!」
「っふ、驚きすぎやろ自分」
「へ?」
後ろから声が聞こえて見上げると黒髪ピアスのイケメン
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・おい、こんな所で何してやがる大本命のぜんざい
「自分さっきまで試合しとったやろ」
「ぁ、もしかしなくても見てました?」
「おん、やからこれやるわ」
「ありがとうございます・・・?」
いや、嬉しすぎて頭が回らなくて、でも試合見てたとか恥ずかしっ!!
てか、目の前に居るのって本当に、え、ぜんざいこと西の天才こと財前くんだよね
思考がショートしそうになりながらも何故声掛けてしかもドリンクくれたんだろうと首を傾げる
「何で疑問形やねん、素直に貰っとき」
「あ、はい」
「それにしても自分強いな」
「そんなことないです…趣味でやってる程度ですし」
「趣味、か・・・趣味で止めるの勿体ないと俺は思うで」
貴方にそんなこと言ってもらえるなんて光栄です!!
なんて内心では周りの人が引くであろう位思い切り叫んでいる
というかさり気なく隣座ってくれてありがとうございます今なら死ねる!
.
prev / next