転校生
「んじゃ後ろ乗り」
「…私も自転車あるんですが、てかその荷物で私乗ったら重いでしょ」
「そんなやわやないし」
…皆さん、2人のりをした事があるだろうか、
女の私は同じくらいの子が後ろに乗っただけでバランス取れずに漕げませんでしたよ…
「…光、危なそうになったら自分ので行くからね」
「おん」
そういいつつ私は荷台に横乗りして彼の腰に腕を回す…するとなんと言うことでしょう←
彼は微塵にも辛そうなそぶりを見せずに楽々と漕ぎ始めたではないか
流石に私が軽かったとしても籠にテニスの一式が入っているんですよ?重いでしょ!
「…光凄いね、私普通の二人乗りでも漕げないのに」
「鍛え方が違うからな、まぁ余裕やな」
「光カッコいい」
「…」
可愛いは反抗されたのだがカッコいいは良いようだ、何も言っていないが心なしか彼の雰囲気が柔らかくなって気がした
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「せんせー」
「財前が普通の時間に登校してきた…だと!?」
「いや朝錬の時はちゃんと来とるし」
「せ、せやな…ん?転校生の冬白さんやん」
「あれ、しっとったんですか?」
「そりゃなぁ、というか俺らのクラスやし」
「「!」」
同じクラスキター!
と2人同時に考えていた事に気付いたのかお互いに顔を見合せて笑う
「ん…んん?!お前らまさか青春しとるんか!?」
「青春て言い方可笑しいやろ」
「なんちゅー言い草や…ま、そういう事なら冬白さんも安心してクラスに馴染めそうやな」
うん、なじめるかどうかと言われると微妙だね。と内心思った
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