朝は眠い
「んー…」
「奈々緒、起きや」
「やぁ、後2時間」
「どんだけ寝る気やねん」
と言いつつも仕方ないというようにポンポンとあやしながらはよ起きろという光…言ってることとやってる事が逆ですよ
でもホントにまた寝てしまいそうだったから頑張って目を開ける
「ぅー…おはよぅ」
「はよ、奈々緒朝弱いな」
「まだ寒いから余計…布団出たくなくなる」
そういいつつも時計を見ると
普段学校に行く時に起きる時間より少し早い位なので渋々布団から出る
「光、朝錬ってないの?」
「あるけど今日は無い」
「そっかー…あー眠い」
そういいながら階段を下りてリビングに向かっているのだが何故だか手を繋がれている、まぁ可愛いから許す
「ここから、どれくらいで学校着く?」
「近いから自転車で10分位」
「…近過ぎるだろ」
其処まで近いのか驚きつつ、それなら朝はのんびりできるなーと思いつつ、
暖房を入れテレビをつけて朝ごはんを作りにかかる
「奈々緒の高校は登校時間どんだけかかっとったんや」
「んー…40分と、ちょっと」
「遠すぎ…俺なら通う気も失せるわ」
それ、近くに学校なかった場合どうなってたんだ光
と思ったが寝起きで口が回らないので思うだけにした
冷蔵庫に入れていた御飯をレンジで温めつつおかずを作りにかかった私に光が後ろから抱きついてきた
温かいけど動き辛い
「光、動けない」
「やって奈々緒寝起き可愛すぎるのがアカンと思う」
「うう…取りあえず、お弁当も一緒に作るから座ってて」
「俺もやる」
正直朝はだるいので凄い助かります。
と何時もなら言うがこれも言う気が起きないのでありがとうで済ませておいた
ちなみに光の母上から「奈々緒ちゃん、お弁当作るなら光のもお願いね☆」と言われたので作ることになったのだ
「そう言えば、今日は簡単にしちゃうけど、明日のお弁当何が良い?」
「んー、唐揚げ」
「からあげね、りょーかい」
私は卵をボウルに割る
「卵焼き甘い方がいい?」
「おん」
「私も甘いのが好きー」
と言いつつ砂糖を入れる
「光、食器棚からお皿3つお願い、それ、隣のやつ…一枚は小さい奴で良いよ」
返事を聞いてから卵をフライパンに流し込む、ジュワッと音を立ててからフワリといい匂いがする
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