寝るとき
「…敷布団ないんだけど」
「ええやん、一緒に寝れば」
「ぅ…」
まさかの親公認で光がこっちにお泊りに来てます
と言うかこれからは危ないから光がこっちで寝ろという母上からのご命令らしく…
「ええやん、新婚気分で」
「新婚どころか今さっき付き合い始めたばかりですよね私達!?」
「照れとる奈々緒もかわええで」
どうしよう、光がすっごいデレてくるんだけど、凄い嬉しいんだけどね!?
でももうお前誰だよ状態だよ!!
「ほら、奈々緒」
そう言って先にベッドに潜り込んだ光が隣をポンポンと叩いた
その仕草が可愛かったからつられて潜り込んだ
するとギュッと腕を回されて彼との距離がもの凄く近くなった
「頭のせや」
「でも、痺れちゃうんじゃない?」
「ええから」
「…おじゃまします」
腕枕という付きあったら一度はやってみたいことランキングの上位を楽々クリアしてしまうありさま
彼は私が乗せている腕で私の頭を守る様に抱き寄せて髪を撫ぜる、
もう片方の腕で離れない様に腰にしっかりと私を抱きしめる
彼の腕の中は恥ずかしいけど、でも安心できる
私は光に擦り寄って彼の服をぎゅっと握った
「おやすみ、奈々緒」
「…おやすみ、光」
おやすみと返すとちゅっと頭に口付けられた
…恥ずかしいからそのまま彼の腕の中に顔を埋めたら、安心していつの間にか眠りについた
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