若返った
「…嘘だ!」
「何いきなりレナの真似しとんねん」
「いやだって…」
携帯にあの神様的な存在であるアイツからメールが入ったらしい、その時点でツッコミたい所たくさんあるんやけど
「…私、年齢がさ」
「ん?」
「なんか一年生になってるんだけど」
「は?」
その言葉の意味が良く理解できずに首を傾げると奈々緒が少し苛立ったようにほら、と携帯を渡して来た
『やっほー神様だよー早速だけど奈々緒には特典で寿命一年巻き戻しといたからまた一年生頑張ってね、っじゃ!』
「なんやねんこれ」
「私また一年生なんだ…」
もうすぐ三年だったんだけどと遠い目をする奈々緒
「俺は嬉しいけど」
「なんでよ?」
「同じ年になるって事やろ?俺部長とかと同じクラスやったら絶対イラついとったし」
そう言うと奈々緒は確かに同じ年なら沢山一緒に居られるねと笑う
「…同じクラスかな?」
「ま、違くても俺が通うから心配すな」
ありがと、と呟く奈々緒にまた胸が苦しくなった…良い意味でやけどな
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