放置部屋 | ナノ


デート



制服は女物やったのに服は普通に男もんしかなかったことに気付いた時には
自分が男だった事を証明してくれている様で少し安心した

やから普通に寝るとき用にジャージ持ってきてんけど奈々緒は『お出掛けするんだからおめかし!』といって服貸してくれた
…胸が少しきついと言ったら若干涙目になっとった…かわええから目元にちゅーした

奈々緒は結構多趣味なのが窺えたのが服の趣味でもわかった
原宿系なふわふわ可愛い系の服もあれば渋谷系なゴシックな服もあった

俺的に奈々緒はふわふわ系やったからそっちをチョイスしたら奈々緒に強制的にゴシック系にされた
『光似合ってる!私より着こなしてる可愛い!』といって騒がれたのはちょっと微妙な気持ちになったがはしゃぐ彼女が可愛かったので許す

「ふわぁ…ここ凄いね」
「やろ?」

そしてついたのは俺が良く行くアクセのショップ
結構大きくて男物から女物まで揃っている
まだ一ヶ月も先の話やけど奈々緒のピアスを選びに来たのだ、さりげに俺も奈々緒のピアス選んで上げよう思うねんけど

「あーこれ可愛い、あ、こっちのも可愛い」

きゃっきゃとキラキラした表情でピアスを見る奈々緒はまさに女の子で見てて表情が綻ぶ
一緒にまわっとると奈々緒に似合いそうなピアスが目に留まって思わず手に取る

ちらりと奈々緒を見るとネックレスや指輪などを見ており此方に気づいてる様子は無い

「奈々緒ーお…ウチも欲しいの見つけたから先買うな」
「わかった、私もうちょい吟味してるね」

そう言って視線を戻す奈々緒、奈々緒の事やから何買ったか聞いてくるやろう
そういう時の為に自分がええと思ったのもさりげに買っておく、これ部長より無駄ないやろ


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