「んぅ……？」
「おはよ、奈々緒」
「…おはよぅ」

目が覚めると、光ちゃんのドアップでした、朝から御馳走様です

「ふ、ぅ？」

あの後慰め合うかのようにぎゅーっと抱きしめあって眠ったのだがよく考えると恥ずかしい
そう思っているとわさわさと彼女の片手の動きが…なんと言うかやらしいのですが

「あのー光さん？セクハラですか？」
「今更やろ」
「やそうだけど、コラ、手やめい」
「いややーもうカミングアウトしたんやしええやん」
「それとこれとは関係ないじゃん…」
「大ありや、俺が昨日どんだけ我慢したとおもっとんねん」
「昨日って…あ」

そう言えば光ちゃんが男だったという事は…その、一緒にお風呂に入った時に見られたという事で、あの、その
フリーズしてるといつの間にか光ちゃん越しに天井が見えた、あれ何この状況

「照れとる？めっちゃかわええ表情しとるけど」
「みゃぁ//」

そう言って頬に口付けられ思わず変な声が出た

「みゃぁて、猫かいな」

くすくす笑ってるけどこれかなり一大事なんだが

「というか何してんの、おどきなさいな」
「いや言うとるやん、もう我慢できへんねん」
「我慢て、何を？」

何だか嫌な汗がたらーっと出た様な気がしたと同時に光ちゃんが凄い優しげな表情をしたのでまたフリーズしてしまった

「奈々緒、俺めっちゃ奈々緒の事好きやねん」
「！？」
「けどタイミング悪いっちゅーか女になっとるしアタック出来へんでもやもやしとってん」
「っ…//」

そろりと頬を撫でられて思わずギュッと目を瞑るするとこてんと額と額が合わさった

「奈々緒…目、開けて」
「や…恥ずかしい」
「かわええなぁもう、でも目見て話したい」
「う…」

ゆっくり目を開けると近過ぎて若干視点が定まらない

「奈々緒、ほんま好きやねん」
「光ちゃ…」
「昨日、俺の言う事信じてくれて、めっちゃ嬉しかってん…やからもう我慢したない」

そう言う光ちゃんに私は手を当てなくてもわかる位ドキドキしてた、光ちゃんにも聞こえるんじゃないかってくらい

「何時戻るかも分からへん…けど、奈々緒の事好きなんは変わらん」

少し伏し目がちに言った彼女はもう一度こちらにしっかりと視線を合わせた

「やから、傍におってほしいねん」

昨日と同じで、本気でぶつかってきてくれてる…だから、私も本気で接してあげないといけない


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