ピアス
「ほな開けるで?」
「う、うん」
奈々緒の耳を冷やした後ピアッサーを耳に当てるとギュッと目を閉じる姿が可愛くて
思わずフッと笑ってしまった、それに気づいたのか奈々緒がムスッと口を開いた
「わ、笑わないでよ」
「やって奈々緒かわええから」
「かっかわっ!?」
驚いたように目を開けた時、容赦なくピアッサーを握った
「っひゃ!?」
「…ほなもう片方あけんで」
なんて声だしとんねや、襲うぞ
とか思いながら言うと奈々緒は不思議そうな表情をして目をぱちぱちさせた
「え、もう開いたの?」
「おん、こんなん一瞬やねんからそんな構える事無いで」
「そ、そっか…」
どうやら音にビックリした様であいたことに気付かなかったらしい…かわええなぁほんまにもう
「じゃ、こっちも開通」
「ぁう」
「……」
やから、誘っとるようにしか思えんてその声
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