放置部屋 | ナノ


お泊りの誘い



「…」

奈々緒が転校してきて早5日、結局俺が男に戻ることもなく日常は進んでいる
女になってしまったことでトイレは風呂はかなり抵抗があった、あと着替える時もだが
まあ一ヶ月以上も過ぎている今となってはそれも薄れてきたが…

「ねぇねぇ光ちゃん」
「どした奈々緒」
「えっとね、明日お暇?」

彼女の話によるとピアス開けて欲しいということだった、確かにそんな話をもした気がする
俺としては奈々緒を最優先したいところだが部活が入っている…こう言う時に空気読んでほしいわホンマ

「んー部活あるから夕方からやったらええけど…」
「え、でもそれ光ちゃん面倒じゃない?」

わざわざ心配してくれる奈々緒は申し訳ないというようにしゅんと項垂れる…捨てられた仔犬みたいや

「別に平気やし、てかウチとしてはそのまま泊まりたい位やねんけど」

まぁ半分本気で半分冗談

「いいよ?」
「え」
「えってw」
「断られるとおもっとったから」
「私今一人暮らしだし寧ろウェルカムww」
「一人暮らし!?」

少し大きめな声で言うと驚いたように頷く、アカン、こんな大事なこと何でもっと早く言わんのや!!

「奈々緒、女の子の一人暮らしなんてアカン!危ないやろ!」
「うぇ、でも両親海外だし」
「……」

奈々緒のオトンにオカン!何しとんねん!!

「じゃあお泊りコースやな、日曜日は部活もないし」
「やった!」

嬉しそうにはしゃぐ奈々緒…俺の方が嬉しいわ多分。

「じゃあ家の場所教えるね、わかんなくなったら電話して?」
「おん」

早く明日になれ〜とニコニコ笑う奈々緒を見て思う 


ヤバい、よう考えたら襲ってしまいそうやわ。


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