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「明日―！今日もかわええな！」

「当たり前じゃない、白石こそかっこいいんじゃないの？」

「抜け駆けしとんなや白石！なぁなぁ明日、俺は？」

「まぁかっこいいわよ」

「よっしゃ！」


明日ちゃんは取りあえずモテる　
取りあえずレギュラーがメロメロなのがいい例だと思う　

逆ハーの補正と言うのは本人も感心するほど効くらしく男子からの視線が凄い集まる　
ただ何故かこの四天宝寺ではその効力が低いためこの状態になるまで結構かかったらしい　
私の場合は中学からここだし全く分からないけど、取りあえずこんな感じの明日ちゃん中心の生活を傍観していくんだなと思っていた矢先


ある出来事が起きたんだ


「…転校生？」

「ええ、明らかにこの世界の人間じゃないのよ」


ムスッとした様子の明日ちゃんの話によると
補正はついていないけど確実にこの世界の人間じゃない人が来たらしい、雰囲気が違っているらしい。


「でも明日ちゃんは補正もついてるし、何より可愛いから大丈夫だよ」

「…ふん、当然よ」


そう言って強気に笑う彼女を見てホッとする、そうだ、それでこそ明日ちゃんだ　
でも私の中で少し疑問が出た。どうしてよりによってこの世界の人じゃない人がこの学校に転校して来るんだろう　


なんとなくした嫌な予感が、この後当たってしまうことになるなんてこの時は微塵にも思ってなかった



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