「村井さん村井さん」


数人のクラスメイト…の女子がパタパタとせわしく私の席の周りにやってきた


「何?」

「最近宮野さんとよく居るね、それと笠間さん」

「そうそう、あれ大丈夫なん?」


馬鹿にするというか、仲良くしたくないといった感じで話しかけてきたことに眉を潜めた


「二人ともいい友達だよ、笠間さんに至っては誤解が解けたからちゃんと謝ったし」


そう、このクラスメイトの人たちは私が一度利用した相手 
彼女たちは気にしてないらしく未だに柚ちゃんの事を引き摺ってる、いい加減しつこいと思う


「でもさー…」

「ね、村井さんは白石くんたちと話とっても普通なんやけど…」

「宮野さんはともかく笠間さんは絶対裏があると思うんよ」

「わかるわ…あれ、弱い子装って守ってもらおう的な」



流石に怒るを通り越して呆れた 

私を目の前にして愚痴大会を始めないでほしい 
私は彼女のお蔭で変わるきっかけを貰ったから少し…否結構イライラしてる、現在進行形で


「宮野さんは大っぴらに自己中出しとるしわかりやすいわー」

うるさいよ、明日ちゃんの事何にも知らないくせに

「笠間さんは裏でいろいろ考えてそうやし、嫌やわー」

彼女と話せばわかる、怖い位裏表ないから


「私、そろそろ帰るから…」

「あ、おん」

「またね」


特に引き止められるわけでもなく、会話もやめる気はないらしく私が教室を出る直前までも悪口を言い続けていた。
よくもまぁ同じ様な事を言い続けられるな、まぁ人間だし悪口位しょうがないとは思うけど 

人間の汚い部分に触れすぎてるせいで悪い事と思えないのが少し悲しくなった。



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