―― 父が死んでから、母は人が変わった様に私に冷たくなった 
でも小さい私には理由なんてわからないし、大好きな母から怒鳴られる理由もわからなかった


…それから半年後位に母が再婚したと同時に更に私にとってつらい生活が始まった 
まず初めに母からは余計に嫌われた、その理由は義理の父が私を溺愛するから 
それにも理由があって、義理の父は私を溺愛することで母からの嫉妬を得たかったわけだ 

でもそんな事母は知らない、小学校に上がった六歳の時、母からアンタなんて産まなきゃよかったって言われた 
アンタは私の男を奪っていく泥棒猫だって、自分の娘とは思いたくないって言われた 
義理の父は母が居ないと私にきつく当たる、酷い時は暴力もふるわれた 


もう涙なんて出なかった、悲しすぎてもうわけがわからなかった 
それから一年後、2人に子供が出来てからは私の事は居ないように扱われ、親戚の家に適当に預けられた 
でも親戚の人もいい人ではなかった、その人達の家の人は皆子供が嫌いで扱いはまるで下僕の様で 
逆らったら暴力を振るわれる、助けを求めたらまた殴られるという恐怖から私は黙って従い続けた 

そうして毎日恐怖と闘って私が十歳になった時、偶々隣の家に住む人に怪我の事を聞かれた 
その日は丁度見える所に不自然に痣がついていたから 
私は転んだと嘘をついた、でもその人は信じてくれていなかったらしい…数日後にバレて私は孤児院送り 


やっと解放された、もうおびえなくて済むなんて思ったのはその日だけ 
孤児院でも私の見方はいなかった、周りの子は私を見下したような目で見るし
何かと目の敵にして、子供特有の露骨ないじめもあった 
私の人間不信は子の頃もう限界に近付いていた 
だから死のうと思った…でも出会ってしまったの、その孤児院に寄付するお金持ちの家の明日ちゃんに 

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