「……」

「みお、あなただったの?」

「あーあ、あの子達言っちゃったんだ…これだから嫌なんだよね人間て」


みおは心底嫌そうに呟いてからにっこりと笑った


「まぁ、明日ちゃんの事は悪くいわない様に言ったからいいかな」

「いいかなって…あなたなんで柚の事貶める様な事…!」


そう言った瞬間、みおの表情が消えた


「…明日ちゃん、変わったよね」

「なんですって?」


そう言って眉をひそめた時、キィッとドアの動く音がした


「其処に居るのは誰?」



みおがそう言うと申し訳なさそうな表情をして出てきたのは ―――





「柚…それに白石に謙也まで」

「スマン、柚がどうしても付いて行きたい言うから…」

「だって…私直接お話ししたかったから」


そう言うと柚はみおに近づいた


「あなたが村井さん?」

「…そうだけど、何?」

「…私、何か嫌われるようなことした?」

「……」


するとみおは無表情のまま不安でな柚を睨み、溜息をついた


「私の事は気にしなくていいから、恨むなり好きにしてくれて構わないよ」

「り、理由もないのに恨んだり出来ないよ!」

「理由ならあるでしょ、私はあなたが虐められるように仕向けたんだから」

「でも、それはあなたにも理由があったから…」

「どうして知りたいの?」

「え?」


その言葉に柚は戸惑う


「私は恨んでくれて構わないって言ってるのに、何で追求したがるの?」

「だって…私が悪いなら謝りたいし、あなたと仲良くしたい」

「仲良く、したい…?ふざけないでよ」


みおは振り絞る様に小さい声で呟いてからキッと睨みつける


「私から明日ちゃんを取った癖に仲良くしたいなんて言えるんだ…」

「え…?」

「みお、もしかしてアンタそんなこと気にして…」

「そんなことじゃない!」


その場にいた者はその叫びに驚いた

.



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