パーカー着た彼に街中で出会いたい告られたい
「ちょ…!!」
「?」
ざっ…財前くんなう!街で出会った彼はなんとパーカーをきておr(強制終了)
おちつけ、落ち着くんだぜんざい!!
クールになれ!それか氷のように冷静になるんだ!とりあえずこの高ぶりをどうにかしてくれ!
なんて頭抱えてたら明らかに変な人と化している私に痺れを切らしたのか顔を覗き込んできた
「ぜんざいさんどないしたんですか」
「っ!!っちかい!」
「…?」
不思議そうに後ずさった私を見る財前くん、この子変な所で天然というか鈍感というか!
それにしてもどうしようか、財前くんのパーカーが眩しすぎて直視できませんはい、フードフード!
…いや、寧ろこの状況を打破するためには自ら原因をネタにして笑って誤魔化せばいいのではないか?
彼の中での私のポイントが上がらないのは残念だがその場でよそよそしてるよりかは全然いい…よしこれでいこう!
「財前くんパーカー似合うね!」
「そうですか?」
「うん!パーカー萌えの私の心を掴んでるね!!ハートキャッチされちゃったよもう!」
よ、よしこのテンションだ!いつもテンション高くてよかったぜ私よくやった!
なんて思いつつも彼の反応を上目で確認するとぽかんとしつつもよく見ると頬が染まっている…え、どういう状況
「…ぜんざいさん」
「な、なんですか…」
「パーカー好きなんですか」
「う、うん…フードとかたまりません」
え?え?つまり、どういうことだってばよ
私にもわかるように説明がほしいっ
なんて混乱していると彼は考えるように顎に手を当ててからよしと呟いた、なにがよしなんだ財前くんよ
「ぜんざいさん、この後予定あります?」
「え!?な、ないけど…何?」
「ぜんざいさん…好きです」
「…は」
今度は私がポカンとする番だった
え、好きって所謂ラブってやつ…!?というか何故突然!?
「返事、聞かしてください」
「ぁぅあ…」
追い打ちをかけるようにフードを被った彼は最高にカッコよかったさ、カッコ可愛い。
だけど、彼が確信犯のような顔をしていたなんて焦っていた私は気付きもしなかった
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