私からひな様へ真田夢



「あれ、先輩らなにしてるんすか」

昼休み、赤也は丸井からのメールで呼び出しを受けていたのだ
そしていざ来てみればレギュラー陣が勢ぞろいしていた…真田を除いては

「しーっ!黙ってこっちこい!」

「ちょ、なんなんすか!?」


丸井に引っ張られひっくり返りそうになりながら後ろに隠れる


「赤也もきたのか」

「丸井が呼んだ確率、92.51%」

「うわぁすげぇ高確率…あってるけど」

「…で、俺なんで呼ばれたんすか」

そういうと一斉に口を閉じて顔を見合わせあう動作に赤也は余計謎を深めた

「ここ覗いてごらんよ、面白いものが見れるから」


普段大人びている幸村がいたずらっ子のように笑って今までみんなで覗いていた場所を指さす
赤也は不思議に思いながらもその場所を覗いてみる

「…真田副部長とひな?」

そして思わず声を出してしまった
すると仁王が新しいおもちゃを見つけたかのように楽しそうに笑う


「赤也、あれが俗にいう密会じゃ」

「仁王くん、ある意味間違ってはいませんが変な知識を教えないように」

「プピーナ」

「密会って…どうしてあの二人が?」

「あれ、赤也もしかして知らないの?」


幸村がキョトンとした表情でそう言うと丸井が小さい声で言う


「あの二人、付き合ってんだよぃ」

「つきあ……はぁ!?」

「しー!!だから声がでかいって!」


焦ったように皆が一斉に二人の方を見るがどうやらばれなかったようだ


「ここね、静かにしてると会話聞こえてくるんだよ」

「会話って、あの二人の?」

「そう、とりあえず見てなよ」


幸村に勧められてぐいっと一番前に連れてこられる

赤也はなんだか腑に落ちないところもあるが2人の会話が気になるので

とりあえず大人しく2人の話を聞くことにした






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