ひな様より財前夢


ちぃ様へ!


今日は久しぶりに光の部活がなくて一緒に帰れるのに何故か彼は不機嫌で。


「ねぇ、光?」

「…」

「ねぇったら!」

「何すか先輩」

「っ!?」


久しぶりに光から先輩なんて言われた…
いつもは、ちぃと呼び捨てなのに。


「ねぇ…、ねぇ!」


しまいには光はミュージックプレイヤーを取り出す始末。

私にはどうして彼がこうなってしまったかなんてわからなかった


「…っ。」

「…。」


私が立ち止まったことにも気づかずにあなたは行ってしまうんだね。

あぁ、もう涙で目の前が見えないよ…


「なっ、何でちぃ隣にいないんや…って何で泣いとるん!?」

「光?」

「おん。」

「戻ってきてくれたの?」

「当たり前やろ。隣向いたらちぃおらんからまたどこかで転けたんか思ってな」

「こっ転けて…ぐすっ。なんかないんっだから」

「ならどないして泣いてるんっすか」

「……………。」

「言うてくれないと分かりません。」

「だって光が不機嫌で、私が何を言っても聞いてくれないし、立ち止まっても気づかないし。私のことなんてもう嫌いなんでしょ!」

「嫌いなわけあらへん。」

「ならなんで…」

「………嫉妬っすわ。」

「嫉妬?」

「たまたま昼休みにちぃの教室の前通ったら謙也さんと部長と仲良くしゃべってたじゃないですか」

「うん。」

「それっすわ」

「え?でも蔵も謙也も同じクラスだし…」

「それが嫌なんや。ちぃとの歳の差をもっと感じるんや」

「一歳だけだし、光は私の彼氏でしょ」

「一歳だけやけど、その一歳が遠いんやないですか。いつも一緒にいたいんっすわ」

「…光」



珍しく嫉妬を表した彼が凄くかわいくて私は光に抱きついた。


「大丈夫だよ、一番に想っているのは光だから。大好き。」

「…当たり前や」



そうぶっきらぼうに言う彼と残りの帰り道、手を繋ぎながら帰った。



〜後日談〜

「なぁ、白石。なんで財前はちぃに抱きつきながらこんなにこっちをにらんどるん?」

「さぁな。だけどこの頃休み時間ごとにちぃのとこ来とるよな。まぁ、ラブラブでなによりやけど」

「そやな!」


何も知らない二人とそれを見て睨む彼と彼の胸の中にいる私。



今日も私たちはラブラブです!






\あとがき/
こんなんでよかったのかな?もう不安ばかりですが最愛なるちぃ様へ捧げます←
いらなければもうポイしてやってください。ポイっと!
もうバカップルじゃない気しかしないんですが最後の最後で財前くんにでれてもらいました、そしておまけで3Bを使えて私は満足ですw
最後に、本当にちぃ様と出会えてよかった!
そしてこんなにも素敵な誕生日プレゼントをいただけて涙がとまらないです*
相互になってくれてありがとう。
ちぃ様最高!テニプリ最高!

ひな


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