私から東雲夕様へ仁王夢
「…ね、雅治」
「なんじゃ」
「…いやなんで抱き着いてんのさ」
今日は家で雅治とのんびりしたい気分だったから久しぶりにお家デートということになった
親は仕事に行ってるからちょうど誰もいないし…
今ちょうど彼が家に来たので、飲み物を用意していくから部屋で待っててといったのだが後ろからぎゅーっと首に抱き着かれている
寧ろ覆いかぶさってる感じなので前に倒れこみそうだ
「重いよ雅治」
「ピヨ」
「だーめ、この状態だと持てないでしょ…ほら」
「しゃーないのぅ」
「ひ、ぁ!?」
ようやく解放されたかと思えば離れ際に首筋を舐められた…こいつは犬か何かか!
「もう、雅治!?」
「スマンスマン、夕があまりにも無防備なんでつい」
「はぁ…」
悪びれもなくおかしそうに笑うので反省の余地なしとみてため息を一つ
待っててもらおうと思ったのだがくっついてきたので彼には飲み物を持ってもらうことにした
「私コップ持つから」
「さり気なくパシるとは夕なかなかやるナリ」
「いやついてきた君が悪いと思う」
「プリ」
「文句いわないの」
前友達に雅治とのやり取りを驚かれたことを不意に思い出した
彼が謎の言葉をはっしたとき何を言っているのか何故わかるのかと聞かれたのだ
そういわれてみると特別意識したことはなかったし、してもしなくてもなんとなく伝わってくるのでそれでいいと思う
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