ハロウィンのエクスタピアスばい





「茜!トリックオアトリッkッグフォァアアアアア!」


とてつもなく大きい声が後ろから聞こえてきて驚いて身を竦めた

恐る恐る振り返ると白石くんが財前くんにふっとばされたらしい状況が視界に飛び込んできた



「…え」

「あ、茜さんおはようございます」

「お、おはよう…?」

「ふっ…茜さんは今日もかわええっすね」

「ぇ、ぁ…うぅ」


可愛いと言われるとお世辞だとわかっていても照れてしまう、恥ずかしくて俯くと頭を撫でられた

するとふっとばされて倒れていたらしい白石くんが突然がばっと起き上った


「財前!ズルいで!しかもなんで俺んこと吹っ飛ばすんや!」

「やってふっとばさんと変態部長は何しでかすかわからんし」

「トリックオアトリックや!悪戯しかせぇへんわ!」

「それがアカン言うてんねん!」

「あ、忍足くんおはよう」



いつもの爽やかなスピードで駆けてきたのは忍足くんだ
きて早々のツッコミスキルはなかなかのものだ


「茜トリックオアトリート!」

「え…あ、はいどうぞ」


取りあえず常備していけと言われた飴を渡すと眩しい位の笑顔でお礼を言われた


「あー茜ー」

「っわぁ!?…ち、千歳くん!?」


名前を呼ばれたかと思ったら後ろから高い高いされた…怖すぎる

ひとしきりすると満足したのか降ろされる


「相変わらず茜はむぞらしかねぇ。ほらお菓子やるけん、ハッピーハロウィン」

「ありがとう」

「千歳!茜を餌付けするんはやめや!」

「ん?俺はお菓子あげただけばい」

「…千歳先輩は素やと思いますよ」

「俺も同意見やで…」


そんなこんなでハロウィンもいつものように過ぎ去っていくのだった


…が彼らの戦いはこれからm(強制終了



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