シスコン謙也の妹で財前と同じクラス





「茜!今日も何もなかったか!?」


そう言って帰ってきてそうそううるさい兄に思わず舌打ちをしてしまう


「茜、女の子が舌打ちなんてアカンで!」

「うっせー…」

「あああ茜が口悪くなってしもうた俺どないすればええねん!」

「謙也さんうっさいっすわ」


そう言って後ろから兄をどついたのは同じクラスの光くんである


「光くん数時間振りー」

「おん、相変わらずうっさい兄がいてどんまいやな」

「全くやで…」

「茜!?」


私の兄は所謂シスコンというやつらしくて過剰にうるさい、私の事に対して異常なほど五月蠅い
兄がこんなに過剰になり始めたのは私が中学生になって告白されたといった時からだったか…全く迷惑極まりない


「兄ちゃんは侑士兄くらい落ち着きを持つべきやと思うねん」

「何で侑士がでてくんねん!」


と言われても…あ、でも侑士兄は変態だし別の意味でうるさいから嫌かもしれない


「じゃあ光くん」

「俺だすなや」

「えー」

「えーやないわ」

「ちょ、財前と仲良すぎやないか茜!」

「謙也さん本気でうっさいっすわ…」


冷静にそう言う光くんをみて私はしみじみこの位落ち着いた兄が良かったと思うわけだが
こんな五月蠅い兄でも兄なわけで、居なかったらいなかったで寂しいと思うわけだ


「大体なぁ財前!茜に手ぇ出したらぶっ飛ばすどころの話じゃないで!」

「はいはい」

「…」


しかしまぁうっさいなこの兄は


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