忍足と誕生日





「茜おはようさん」

「おはよう変態」

「俺の扱い相変わらずひどない!?」

「知るか変態め」

「俺のどこが変態なんや…」


え、存在そのものじゃないの?
といつもなら返すのだがそこはぐっとこらえてさぁねとはぐらかした
そしてマネージャーとしての役目を果たすべく部室にに行こうとした時にへんt…侑士に呼び止められる


「なに」

「自分…今日スカート短いで!」

「え」

「いつもより一回多く折っとるやろ!」


え、そこまで詳しくわかっちゃうことなの?
流石に引くわ…という視線を送ったのだが彼は気にすることなくハイテンション(いつもの表情だから余計引く)でしかもと続ける…続くのかよ…


「ニーハイ!タイツや無くてニーハイっちゅーとこで絶対領域が…」

「偶々タイツが見つからなかっただけなんだけど」

「茜は美脚やからたまらんわ、取りあえずニーハイも脱いd「いい加減にキモい」いっ…!」



流石に受け流せないほどキモかったのでチョップを入れた、届かなかったからジャンプしたけど


「…今見えそうで見えんかった」

「ほんと細胞レベルで滅んでくれ頼むから」



心からの言葉を送って今度こそ部室に行こうとしたら再び引き留められた、なんなんだこいつ


「所で俺今日誕生日なんやけど」

「知ってる」

「なんかくれへんの?」

「現在進行形であげてるじゃん」

「…?」

「気づかないならそれはそれでいいんだけど」

「…ぁあ!」


気づいたらしい彼を放置して私は今度という今度こそ部室に向かった
そんな私の後ろから侑士がタックルするように抱き着いてくるまで後数秒…。


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