黄色い風船 前編


[台本用]


≪登場人物≫
ブラック
グリーン
 ブルー
 ピンク
イエロー





母「ヒロトもパパもいないし、今のうちに録り溜めしたレインボレンジャー見ーちゃおっと」


SE:がちゃこ(ビデオ投入)→インターホン


母「嗚呼…グリーン様、相変わらずイイ男vV」


SE:インターホン


母「んーレッドくん顔はイイんだけどねぇ…」


男『すみませーん、ハラグロ宅配便でーす!!田中さーーーん、いらっしゃいませんかーー?お届けものでーす。田中さーーーん?』


SE:インターホン


母「ピンクちゃんどの化粧品使ってるのかしらコレッ」


男「あれー…?いないのかな」


SE:ドアノブ捻り


男「あれ、開いてる…お邪魔しまーす。田中さーーーん、お届けものでーす」


SE:レインボレンジャーテーマソング


母『ブラック邪魔ー!!グリーン様とかぶってる!!全く、相変わらず情けないわねー』


男「…?」


SE:歩行


男「あ、あのー…お届けものでーす。ハンコお願いしたいんですがー…」


母「あら、今イイところなのよ…邪魔しないで」


SE:歩行フェードイン


男2「田中さん、新聞の集金に来ました。いつもの場所からイイですか?」


母「どーぞー」


SE:歩行フェードイン


女「田中さん、回覧板置いとくわよー」


母「はーい」


SE:歩行フェードイン


男3「田中様、クリーニングに出されていた背広はいつものクローゼットにお入れしときますね」


母「んー」


SE:歩行フェードイン


女2「田中様、毎度お世話になっております。本日はタコ焼き機のセールスに参りました、ハンコはいつものところでよろしいですか?」


母「勝手にどうぞー」


男「な、なんなんだ……て、あっ!!ぼ、僕にもハンコ貸してくださいッ」


母「あーもー煩い!!みんな静かに出来ないの!!!?子供じゃあるまいし、さっさとやることやって帰りなさいよ!!」


全員「し、失礼しました!!」


SE:バタバタバタバタ→ドア閉鎖


母「まったく………あ、いやーん、グリーン様の半裸悶えるー」


  * * *


タイトルコール
『レインボレンジャー
 第七話
  黄色い風船   』


  * * *


「あぁ、もう!何回言えば分かるのよアンタ!!裏返したままの服を洗濯に出さないでって、もう百回は言ってるでしょ!?なんで同じこと何回も言わせんのよ!!何、自分で洗濯したいわけ!!!」


「んお、またやってしもてたー?かんにーん…ホンマごめーん」


「謝って服が表向きになるとでも思ってんの?!もういいわ、アンタ晩御飯抜きだからね」


SE:早歩行フェードアウト


「ば…晩御飯、抜きぃ?!そ、そんなん嫌やッ。俺に晩御飯抜きとか、酷すぎるぅ…」


「自業自得と云えば終わりだけど、確かにそれは酷いね。イエローから食事を奪ったら暴走しかねない」


「ぬを…?グリーン、いつからおってん…」


「さっきから居たよ…。それより、ブルーは相変わらずイエローには厳しいね。…何かブルーの嫌がることしたんじゃない?」


「んー…しとらんと思うんやけどなぁ」


SE:歩行音


黒「…な、なんかブルー荒れてるけど、イエロー何かしたのかよ」


「…あれ?ブラックどうしたの?左側の頬っぺた真っ赤だよ?」


黒「ブルーに手伝えって言われて洗濯物干してたんだけど、手に取ったのがブルーの下着で思いっきりハリテくらった…」


「…ご愁傷様だね。……(溜息)…ホント君達はブルーに怒られるのが上手だよね」


黒「怒られたくて怒られてるわけじゃないんだけどなぁ…」


「自覚あってやってたら最低だよ」


「俺の晩飯ぃ…」


黒「…どうにかならないかなぁ」


「女性というものは、どんな時でも大切に扱ってあげるべきだよ。二人で何かしてあげるとイイんじゃない?」


「何かって…何ィ?」


「それを僕に聞いたら駄目だよ。君達で考えることに意味があるんだから」


黒「んー…」


「君達がブルーのために何かしてあげたら、ブルーはきっと喜ぶよ」




続く


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