Shall we dance?


[台本用]


≪登場人物≫
ブラック
グリーン
 ブルー
 ピンク
イエロー
 レッド





[歌/TV]

悪徳商法ゆーるさーないー
集えわーれらーがー
正義のみーかーたー


パンチだ!
キックだ!
必殺バナn(以下略)




父「……。」


子「…パパ、大丈夫?」


父「あ、ああ…まだちょっとママにやられたコブラツイストの所為で首が痛いけど、なんとかな」


子「ママ世界一強いもんね」


父「ああ…そうだな」


SE:スリッパ歩行フェードイン


母「ちょっとアナタたち、悪いんだけど買い物行ってきてくれない?」


父&子
「えー、レインボレンジャー今はじまったとこなのにー」


母「あらそう、別にイイのよ?」


SE:ボキボキボキッ


母「ママの新しい技、早速披露しちゃうから」


父「ヒロト、パパと一緒に、買い物、行こうじゃないか!」


子「そうだねパパ!僕も買い物行きたくて仕方なかったんだ!」


父「はっはっはっ!よーしヒロト、あの夕日に向かって猛ダッシュだ!」


子「あーん、パパ待ってよー」


  * * *


タイトルコール
『レインボレンジャー
 第四十七話
  Shall we dance?』


  * * *


「こ、こう…?」


「んー…ちょっと違うかな。それじゃあなんか、阿波踊りしてるみたい」


「あ、阿波踊り…」


「えっと、私がこっちに来たらブルーもこっちで…えっと、ぅぅ…んと」
「こ、こっち…ぅ、あ……」


「イタッ!」


「ぐわッ!!ご、ごめんピンク!!足踏んじゃった!!!ごめんね?ごめんね?」


「だ、だいじょぶ…、だいじょぶだいじょぶ。でも私じゃ駄目みたい。やっぱり男の子じゃないと…」


「ぅぅ……やっぱり…?」


「学園祭でのダンスパーティー、イエローと踊りたいんでしょ!なら恥ずかしがってないで、男の子に練習頼まないと!!ファイトだよブルー!!!」


「でも、誰に頼んでイイのかわかんないよ…」


「レッドは絶対駄目だよね、出来そうな顔してないもん。イエローは論外だしー…あ…ぶ、ブラックも駄目だよ!??」


「ブラックにリードされるなんて、考えらんないから大丈夫……やっぱりこういうのは、グリーンがイイのかなぁ」


「そうだね…グリーンなら色々と経験豊富そうだし、何より社交ダンスとか絵になるもんね」


「でも…私がダンスの練習だなんて、グリーン絶対笑うと思うんだ」


「確かにそれは面白いね」


「どぅわッ!!」
「きゃッ!!」


「ブルーがダンスだなんて、イメージじゃない。それに、さっきの阿波踊りは酷すぎるよ。見てられない」


「ッ、…何よ…そこまで言わなくたってイイじゃない!!」


「そうだよグリーン!!いくらブルーの阿波踊りがみっともなさ過ぎだからって、言ってイイことと悪いことがある!!」


『ぴ、ピンクさらりと酷いッ』


「下手なものは下手なんだから仕方ないよ。まず形からしてみっともない」


「…そんなに、言わなくたってぇ…(半ベソ)」


「はぁ…(盛大な溜息)」


SE:足音→布ズレ


「仕方ないから僕が教えてあげる……一緒に踊って頂けますか?」


「は…?」


「雰囲気、壊さないで…返事をしてから僕の手を取って」


「う、うん…」


「何その返事…。けどまぁ、仕方ないか…ブルーだもんね」


「何よ、それ…」


「ブルーらしくて可愛いってこと。それじゃあ、僕がリードしてあげるから、言う通りに、しっかりついてきてね…」


  * * *


「…2、3。はい、おしまい」


「す、凄ーい!!ブルー凄い!!ちゃんと踊れてた、すごーい!!」


「お、おどれた…?」


「最初よりはマシになったよ。足踏まなくなっただけでも大きな進歩だし、何よりブルーは覚えも早いみたいだから…85点で、頑張ったで賞ってところかな」


「頑張ったで賞ー♪」


「そ、頑張ったで賞…」


「ちょ、もー、撫でないでよ、髪の毛が乱れる」


「今ので減点。そんなんじゃ嫁の貰い手なくなるよ?可愛くない」


「別にグリーンに貰ってもらうわけじゃないからイイわよ」


「ああ、そう…。もうイイね?僕用事があるから…」


SE:歩行フェードアウト


「何よアレ…」


「でもブルー、踊れるようになって良かったね!!」


「…うん♪」


  * * *




黒「あーもー違う違うッ!てか俺の足何回踏めば気がすむんだよ!!」


「…殴られたいのかお前」


黒「ぅ……つか、なんでお前はそう上から目線なんだよちきしょ…教えて貰う側だろ?ダンス」


「……も、もう一回頼む」


黒「もう足が限界だっての…」


「ホント下手くそだね。そんなんで女の子リード出来ると思ってるだなんて、お笑いだね」


黒「うをぉッ」


「……お前、いつから居たこのヤロー」


「さっきからずっと居たよ。相変わらず失礼過ぎ。で…?君達もダンスの練習…?」


&黒
「も…?」


「ブラック…ちょっと邪魔」


黒「は…?」


「仕方ないから、僕が教えてあげる…」


「…はぁ?」


「…私と踊って下さいますか?」


  * * *


[当日:学校体育館]


SE:ざわざわ


「……ね、ねぇピンク」


「うん…?」


「おかしくない?私おかしくない?変じゃない?」


「もー…ブルーその質問何回目ー…?」


「だ、だだだ、だってだって〜…」


「馬子にも衣装って、ブルーのことだよね」


「ぬをッ」
「ひゃッ」


「あ、アンタはまた…音もなく忍び寄って…心臓に悪いからやめてよねぇ」


「ピンクはいつも可愛いけど、今日は一段と可愛いね…」


「そうかなぁ…大丈夫かなぁ」


「大丈夫、ピンクだったらどんな男でもイチコロだよ」


「わ、私は私はッ」


「…………。そういえばピンク、何か飲む?持ってきてあげようか?」


「あ、大丈夫だよ…喉渇いてないから」


「…アンタ、華麗にスルーすんのやめなさいよね」


SE:歩行音3つ


黒「おー、居た居た…」


「もー人多過ぎて迷子になるとこやったわー」


「迷子になんのはうろちょろするお前が悪いんだろーが…」


「ッ……」


「……ブルー、僕の後ろに隠れるのはやめてくれないかな」


「…なんで隠れるんや?どないしてん。腹でも痛いんか…?」


「ブルー、ファイトだよッ」
(小声で)


「あ、あのッ」


「ほわー…なんやブルー、今日は偉い雰囲気ちゃうなー」


「…ご、ごめん…」


「なんで謝んねん、相変わらず可笑しいなぁブルーは」


「そ、そう、かな…」


「そうそう、なんかたまにもじもじしたりするとこ、可愛くてめっちゃ好きやわ」


「…あ………ありが、とう」


「…?なんでお礼なん?」


「ブルー頑張ってー」
(小声で)


黒「あ、そうだ。ねぇピンク」


「はいッ!!?」


黒「これあげる」


「へ…?」


黒「さっき向こうでビンゴゲームしたらさ、ネックレス当たったんだけどこれ女の子がするやつだからさー…俺がつけてもね……はいオッケー」


「あ、有難う…大事にするッ」


黒「うん、大事にしてやって。てかさ、人多いから屋上行かね?」


「い、行くッ」


「お、行く行くーッ!!」


「わ、私も行くーッ」


SE:足早歩行4つ


「……なんだよ」


「何も言ってないけど?」


「お前の顔がなんか言ってんだよ」


「レッドは相変わらず自意識過剰だね」


「喧嘩売ってんのか…」


「さぁ……?」




「……ねぇレッド」


「…あ?」


「僕と一緒に踊らない?」



 おわり


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