櫂は自分のキャラの手前からか、少し間をおいてから片手を床につきもう片方の手でそっと入り口に触れた。

本当はいじりたくて仕方ないくせに。


「は、ぁん……」


円を描くように指で入り口をなぞる。

赤く色づいたアナルに櫂の白く細い指は艶っぽさを含んだコントラストを造り上げていた。

やがてその指は、くぷ……と音がしそうなほどに艶かしく奥へと沈んでいく。

櫂の上擦った声が部屋に響いた。

早速好きなところを刺激しているのだろう。

アナルはにちゃにちゃと濡れた音を奏で、心配になるほど激しく指が蠢いている。


「ぁっ!ん、はあ……ッ!ひぁぁ……」

「気持ちいいみたいですね。」

「ふ、ぁ…きもち、ぃぃっ……!」


こくこくと頷き、わき目も振らず快楽に溺れている櫂は、もはやお仕置き中であることを忘れているようだった。

録画映像を見せたときの反応が楽しみだ。

アナルに埋まる指は2本に増え、水音も激しさを増す。

穴は楕円に広がり、時折内側のピンクが見えていた。

全部撮ってるのに、こんな風に乱れてしまうなんて本当に変態ですね櫂は……。

僕は必死で動かす櫂の手首を掴み、指を穴から引きずり出した。


「な、んで……」


もう少しでイけそうだったのに、といったところかもしれない。

櫂は頬を高揚させて僕を見上げてくる。


「お仕置きですから、もう少し恥ずかしいことをしましょう。」


扇情的な櫂の表情は、羞恥からくるものなのか期待しているからなのかわからなかった。

僕はある物を櫂の目の前で左右に振って見せた。


「なんだ、それ……」

「大人のオモチャです。」


僕が見せたのは、ぺニスの形を模した透明の棒だった。

中を覗くと向こう側に櫂の翡翠の瞳が透けて見えた。


「よく見えるんですよね、コレ。」

「まさか……」


僕は棒の先っぽを櫂のアナルに宛がい、ゆっくりと奥に進入させた。


「やっ…、やだあ……!」


入り口が開き、オモチャを呑み込んでいく様子がカメラに鮮明に記録されていく。

櫂はいやいやと首を振ったが激しく暴れるようなことはしなかった。

たっぷりと濡れたアナルはなんの抵抗もなくオモチャを受け入れ、熟れた内壁を曝した。

健康的な色をしたソコは不規則に震え、ねっとりとした体液が絡み付いていた。

いつもこの中に僕のが入っていると思うと堪らない。

僕はオモチャを回転させたり軽く出し入れして櫂の直腸の動きを観察した。


「へぇ……。櫂のナカはこんな風になってるんですね。すごく、やらしいですよ……。」

「ひッ、、見るなぁ……!」

「さっき奥まで見てくださいって言ってたじゃないですか。」

「それは……」

「ふふ、見てあげますよ。」


耳元で囁けば、櫂は小さく悲鳴をあげた。

普段は凛々しいのに僕の前ではこんなにも乱れている櫂が可愛くていとおしい。

僕は櫂のキャラメル色の髪を優しく撫でた。


「今日は恥ずかしいトコを見られながらイクんですよ。」


オモチャを抜けるギリギリまで引き出し、再び奥へ押し込む。

櫂のぺニスからは先走りの液体が零れ、玉となって糸を引きながら床に落ちた。

角度を変えながら何度もオモチャを動かすとそれに合わせて櫂の身体が跳ね、また内壁も脈を打った。

激しく律動を繰り返して一気に櫂を追い詰めていく。


「ッ、だ、めぇっ……!レンっ………!!」

「いい、の間違いでしょう。ナカはこんなに美味しそうにくわえ込んでいますよ、櫂。」


見られているという事実が櫂を興奮させるのだろう。

精神的にもとてつもない快感が櫂を襲っているに違いない。

アナルはぎゅうぎゅうに締まり、オモチャを放すまいとしていた。


「ぁああッ…!!もっ…、らめって、いってるのにぃっ……!おれ、もぉ、らめなのぉ!!」


焦点の合わない瞳で叫んだ櫂は、口端からだらしなく涎を垂らしながら、呆気なく果ててしまった。

飛び散った精液が床に白濁の斑模様を作る。

オモチャから手をはなすと支えを失ったそれは力無くアナルから抜け、ゴトリと音をたてて落ちた。

閉じきれないアナルはオモチャに頼らずとも内壁の色をちらつかせていた。



僕は櫂を仰向けに寝かせた。

床を濡らしていた様々な液体が櫂の身体に付着する。

翡翠の瞳は涙に濡れ、表情はとろけきっていた。

僕はカメラを持って櫂の顔を映した。

こんな櫂はなかなか見られるものじゃありませんからね。


「櫂、感想をどうぞ。」


櫂はカメラに気づくと緩く微笑んだ。

もし誰かにこの場面を切り取って見せたとしても、誰も櫂本人だとは思わないだろう。

眉を下げて目を細め、頬をピンクに染め上げて緩んだ口許からは涎が垂れ顎まで伝っている。

セックス依存症の女の子が最後に見せるような表情だと思った。


「おしおき、きもちよくて……、イっちゃったぁ……。」


まったくお仕置きになりませんでした。

どうやら櫂は僕の思ってた以上に変態のようです。

お仕置きが癖になってしまうかもしれませんね……。


僕は呆れ気味にカメラの電源を切った。


end


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これ誰だよ!
リクエストが多かった紅白の続きを書いてみました。
櫂くんが喜んじゃってお仕置きになりませんでしたすみません!!
2012.01.05




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