「やり直し。」
ベッドの上で足を組み、目の前にあるカメラを指差して言う。
裸で、床にペッタリと内腿を付けて座る櫂が更に眉を下げた。
「ぉ、俺はッ……、見られるのが、だい、すき…な、変態です……!俺の、えっちな身体を…っ、見てくださいッ!!」
「棒読みですが、まあいいでしょう。ほら、脚を開いてください。」
僕は櫂のペニスがアップで映るようにカメラを調節した。
ジィー…と機械音が鳴る。
「もっと。」
耳まで真っ赤に染まった櫂は濡れた瞳で僕を見ながらおずおずと脚をM字に開く。
身体はピンクに火照っていてどんな女性よりも艶かしい。
なぜ僕がこんなことをしているかというと、結論から言えばお仕置きってやつだ。
早朝から櫂は、僕をオカズに自らのペニスを弄り、僕の顔に精液をかけた。
櫂は僕が寝ていると思い込んでいたみたいだけど当然そんなことはない。
あんな小さくて可愛い喘ぎ声をBGMに眠るなんて器用なことは僕にはできない。
それに僕は爽やかに目覚めるのが好きだ。
なのに櫂は精液を僕の、しかも顔と髪にかけた。
髪に気を遣っている僕としては、朝から髪を汚されるなんてあり得ないことだ。
タオルを暖めているところを捕まった櫂は、何度も僕に謝ったけど僕の気持ちは全く収まらなかった。
それどころか、これを理由にお仕置きしたくなってしまったのだ。
だから今、こうして櫂をカメラに向かわせている。
「隠さないでください。そうそう。櫂のぴんくのちんぽがよく見えますよ。」
「っ……。」
櫂は今にも泣き出してしまいそうな表情でこちらを上目使いで見ているが、決して嫌がってはいない。
櫂の性癖は変わっていると思う。
少し特殊で変態じみたプレイを好み、それがマニアックなほど興奮するようだ。
反応する櫂を見るのが楽しくて、だからついつい僕はそんなプレイばかり強要してしまう。
今日はお仕置きのつもりだけど、櫂はどこか楽しんでいるようにも見えた。
証拠にペニスは上を向き切なげに震えている。
僕は、余っている皮を引き上げて亀頭を被うように指示した。
きちんと剥けていたペニスは皮を被って幼さを帯びた。
被いきれなかった先っぽが可愛らしく顔を出して、そこだけが赤く色付いている。
「ふふ。いいですよ。ゆっくり剥いていってください。」
「そんな、こと……。」
抵抗か疑問なのかはわからないが、櫂は目を伏せた。
僕は衣服を脱ぐ瞬間を見るのってすごくドキドキするものだと思う。
それが櫂のなら特にで、きちんと着込んでいた制服を脱ぐのを見るといつも期待してしまう。
櫂の素肌なんてよっぽどのことがない限り他人の目には曝されない。
そんな部分を僕の前では全部さらけ出すんだから堪らない。
いやらしくて、そそる……。
そのことと、今カメラの前で行われようとしている行為が類似するかはわからないが、僕はとにかく期待していた。
僕はカメラにペニスが映っていることを確認した。
櫂の細い指が亀頭と皮の境目にかかり、僕は生唾を飲み込んだ。
櫂は大きく息を吐くと、亀頭に張り付く皮をそっと剥がし始めた。
まるで初々しい少年に大人になることを強いているような光景に僕の視線は釘付けになった。
艶のある亀頭が完全に見え形がくっきりとわかるようになる。
「ん……」
気が付くと僕は自らの性器を刺激していた。
無理やり皮を被せた櫂のペニスは時間をかけて元通りになり、櫂がちらりと僕の様子を伺う。
僕が自慰行為をしていることに驚きもせず、ぽーっと熱っぽい視線を向けてきた。
カメラで櫂の顔を映す。
求めるような瞳に我慢できず僕は櫂の横まで歩み寄るとペニスを扱く手を速めた。
「櫂……、今度は僕のを受け止めてくださいね…」
「ん、、………」
うっとりと目を細める櫂に向けて僕は射精した。
精液がいやらしく髪に絡み付き、糸を引きながら滴り落ちる。
頬にかかった精液は顎へ伝い首にしつこくまとわりつきながら鎖骨まで汚した。
櫂は舌先を唇の端から端へ移動させ、唇についた精液を舐めとった。
「レンのせーえき……」
譫言のように呟き指で精液を掬ってはちゅ…と音をたてながら口へ納める。
僕は櫂の行動にただただ見とれていた。
櫂は口を開けると自らの唾液と僕の精液を舌でぐちゃぐちゃに混ぜて見せた。
官能的な行動にドキリとしてしまう。
小さく喉を上下させすべてを飲み込むと、櫂は首をかしげた。
可愛すぎてめちゃくちゃに侵したい衝動に駆られるがなんとか堪える。
僕は更なる指示を下した。
「両手をついてお尻をカメラに向けてください。」
櫂がぴくりと肩を震わせ、僕とカメラを交互に見た。
さすがに恥ずかしいのだろうか。
しかしそんな理由で指示をなかったことにするわけにはいかない。
これはお仕置きなのだから。
僕が頷くと、櫂は両手と両膝を床についた。
すかさずカメラを調節する。
「見えるようにお尻を開いてくださいね。」
「う……」
「櫂、今更ですよ。」
引き締まった尻が櫂自身によって左右に開かれ、きゅっと閉じた蕾がカメラの前に曝された。
何度も身体を重ねているし見るのは初めてではないが、レンズ越しに見ると一層いやらしく見えるのは、僕も撮影するという行為に興奮しているからかもしれない。
「見てくださいって言うんですよ。」
「みっ、見てくださぃ……」
「奥まで。」
「おく、まで…見て、ください……!」
櫂のアナルが切なげにヒクついた。
僕はベッドの上に用意してあったローションのキャップを開けてソコへ乱暴に垂らした。
「冷たっ……。」
ほとんどの液体は、櫂の白い腿を伝って床に水溜まりを作る。
アナルはぬらぬらと光沢を持ちいやらしさを増す。
ヒクつく度に液体を体内に取り込んでいるようにも見えた
この映像だけでもヌけると僕は思った。
「いじっていいんですよ。」
櫂はアナルから得られる快感を十分すぎるほどに知っている。
自分の気持ちいいところも、触りかたも、力加減もわかっている。
しかも過去に櫂は一度も前に触れることなく達してしまったことがある。
その時は僕がいじってあげていたのだけど、他人にいじられてもあんなに気持ちよくなってしまうのだから、自分でならもっと気持ちいいに違いない。
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