三和だ。

確かジュンは偉く三和を気に入っていたはずだ。

友人をダシに使うのは気が引けるが少しばかり耐えてくれ、三和。


「三和と交換でどうだ。」

「え!?」

「お前、俺とファイトをするときに三和を巻き添えにするのが好きだろう。今度ファイトをするときには三和も連れてくる。そして必ず同席させる。」


ジュンは俺の手首を掴んでいた手を顎にあて考えるような素振りを見せた。

腹の中ではすでにイエスの答えが決まっているだろう。

あとひと押しだ。


「三和と実際にファイトすることも許可しよう。」


「即決で!!」


すまない三和。

お前は生クリームで落札だ。

この例は卵のと合わせて必ずするからな……。

俺は生クリームを受け取り心の中で静かに誓った。












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