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「痛いじゃないですか……。」
「すまない……。」
くだらない過ちを指摘され、思わずレンの頭を叩いてしまった。
とりあえず屋上にも入ることができたし一安心だ。
「わー。チープな眺め。」
「どれだけ絶景を見てるんだお前は……。」
鉄で出来た柵に寄りかかる。
見える景色はグラウンドと平凡な街並みで、確かに絶景と呼べるものではなかった。
だけど、俺はそんな平凡で平和なこの景色が気に入っている。
レンを見ると、その表情は穏やかで、フーファイターとしての面影なんてないように思えた。
きっとレンにとっては、この「チープな眺め」が珍しく、新鮮なものなのだろう。
急に胸を締め付けられるような感覚に襲われ、俺はそれをかき消すようにレンの頬にキスをした。
「ふふ。どうしました?」
柔らかい微笑み。
つられて俺の口許も緩んでしまう。
「お返ししてもいいですか?」
返事をする前に唇が触れる。
「ん……。」
レンの舌が閉じられた唇を割り開きながら少しずつ進入してくる。
拒む理由などなく、俺はそれを素直に受け入れた。
丁寧に歯列をなぞられ、何度も舌同士が触れる。
思わず引っ込めてしまうが、安心させるようにふんわりと髪を撫でられ、恐る恐る伸ばせばねっとりと絡み付いてくる。
「んっ、ぅ……。」
そっと抱き締められ、腰を引き寄せられる。
片手で器用にベルトを外され、下着越しに性器を撫でられた。
思わず唇を離す。
「ちょ、おい……。」
「だめですか?」
「だめっていうか……。」
恥ずかしい。
そうは思うが、興味も期待もある。
俺が俯いていると、レンは柵を背にして座り込んだ。
「大丈夫ですよ。櫂、おいで。」
「随分なお返しだな。」
苦笑しながらも俺は、両手を広げるレンの胸に飛び込んだ。
よしよしと背中をさすられたかと思えば、下着をずらしてくる。
俺は片足だけを制服と下着から引き抜いて下半身をさらけ出した。
冷えた風が肌をなでる。
「勃ってるじゃないですか。」
「レンもだろ。」
「櫂が可愛いからですよ。」
レンの人差し指と中指が俺の口に押し込まれ、くちゅくちゅと音をならしながらかき回された。
「よく濡らさないと、痛いのは櫂ですよ。」
舌を指で挟まれたり引っ張り出されたりする。
十分すぎるほどに、レンの指は俺の唾液にまみれていた。
レンは口から指を抜くと、俺の身体を引き寄せ、自分の肩にもたれ掛からせた。
背中に回された濡れた指がアナルに触れる。
「んっ!」
何度か入り口をつつかれるうちに、一本の指がぬるりと中に入ってくる。
続けてもう一本も入れられ、アナルは違和感でいっぱいになった。
「ナカ、熱いですよ。」
「やだ……。」
確かめるように内壁が擦られ、時折指がバラバラに動き不規則な刺激が与えられた。
指が動く度にアナルが冷えた空気に触れる。
ひんやりとしたその刺激は、外で行為をしていることを自覚させ、俺を興奮させた。
指は気持ちいいところを何度も行き来するようになり、勝手に身体が反応してしまう。
「く、ふぁぁ……。」
アナルが柔らかく解されていくのがわかる。
顔も首も胸も熱くて、俺は自らシャツのボタンを外した。
開放的な気持ち良さと性的な気持ち良さが混ざりあうような感覚。
俺はわざとレンの前に胸をさらしていた。
「やらしいですね。」
レンはゆっくりと指を引き抜いて自分のぺニスを取り出した。
アナルが疼き、はやくはやくとレンを求めている。
「レンっ……。」
「ふふ。いいですよ。自分で入れてみてください。」
頷き、レンのものをアナルへとあてがった。
遠くで昼休み終了を告げるチャイムが聞こえる。
「はぁっ、んんっ……。」
ゆっくりと腰をおろしていくと供にレンが中に入ってくる。
「っはあ、櫂の中、とっても熱くて、とろけそうです。」
「変なこと、言うなっ……!」
「ふふっ。今、きゅって締まりましたよ。恥ずかしいのが好きなんですね……。」
「ばっ……!ひあ!?」
ぐっ、と腰を押さえつけられ、ぺニスが根元まで入ってしまう。
レンの髪越しに見えるグラウンドには、体育の授業であろう生徒たちが次々と集まっていた。
「レンっ……!バレる……!」
「いいじゃないですか。」
ぐちゅん!
「ひあああっ!!」
急に下から突き上げられ、意思に反して声が出てしまう。
「だめっ!レン!っああ!!だめって、いってるのにぃッ!!」
容赦なくぺニスが出入りし、俺の身体はそれに合わせて揺さぶられる。
レンが乳首に吸い付き、もどかしい刺激が与えられた。
舌で乳首を押し潰し、唇で挟んではちゅ、と吸い上げられる。
その度にアナルが収縮してしまい、レンが入っているのがはっきりとわかる。
「もう少し、緩めてくれませんか?んっ、キツすぎ、ですっ……。」
「そ、なことっ、ぁっ、いったって……!」
気持ちよすぎて涙がでる。
レンのぺニスが気持ちいいところを擦りあげ、俺はどうしていいかわからなくなった。
グラウンドからは、準備体操の掛け声が聞こえてくる。
「ふ、んっ、あっ、あっ、っは、んんッ……。」
声を出さないように我慢してみるが、快感に打ち勝つことができない。
見つかったらどうしよう、という不安と羞恥心さえも、今の俺にとっては媚薬だ。
俺はレンに抱きつくようにして、自分のぺニスをレンの制服に擦り付けた。
気持ちいい角度になるように何度も調整する。
ぺニスの先端から溢れる透明の液体が制服にシミを作った。
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