レンは立ち上がると数歩でたどり着く冷蔵庫へ向かい、勝手に中を漁り始めた。
「食材ばっかりですね……。ケーキはないんですか?」
「ない。」
「ふーん……。」
つまらなそうに戻ってくる。
今度はうつ伏せにソファーに寝そべり、頬を俺の膝へ乗せた。
「腹、減ってるのか?」
料理には自信がある。
過去に何度か作ってやったことがあるが、レンはいつだって喜んでくれた。
最初は腕前を見せつけてやる気持ちで振る舞っていたが、今ではどちらかというとその喜ぶ顔が楽しみになっている。
俺は、今日は何を作ろうかとあれこれ思考を巡らせた。
「そういうわけではないんですけどね。」
すでにやる気になっていたため、そんな一言に落胆する。
「そう、か……。」
残念な思いを隠せない。
「そんなに落ち込まないでください。後でいただきます。」
「後で?」
「ええ、あとで。」
言うと、レンは素早く俺のズボンと下着をずらし、萎えたものを取り出した。
「おいっ……!」
思わず腰を引いたが、背もたれにぶつかるだけでなんの意味も成さなかった。
「まずはこっちをいただこうかと思いまして。」
髪を耳にかけながらいきなり全体をくわえ込む。
生暖かい口内で舌が蠢き、何度もぺニスの先を擦った。
「んっ……!」
すぐに熱を持ち始めたそれの質量が増していく。
さすがに全部を口に含むのはつらいのか、根元から半分くらいは手で扱く形にしたようだ。
それでも加えられたままの先端は、唾液を絡ませるように舌で弄ばれ時々強く吸われている。
正直上手い。
俺はいつもコレでイかされてしまう。
レンは俺以上に、俺の感じるポイントを知っているようだった。
「ひもひいでふか?」
「っ、喋らなくて、いいっ!!」
加えたまま喋られると、その振動が快感となって伝わってくる。
ズズ……、と下品な音を立てながらレンの顔が上下し始めた。
舌の表面ををぴったりぺニスにくっ付け、包み込むように扱かれる。
唇の隙間から唾液が漏れだし、それがいやらしくぺニスを伝う。
「っ、…んっ、っ……!」
声が出てしまいそうになり、咄嗟に手の平で口を塞ぐ。
もう限界が近い。
俺はレンの頭を押さえた。
「……っ!」
「んんっ……!」
どちらのものともわからない声。
ぺニスが一際大きく脈打った後、俺の欲はレンの中へ吐き出された。
レンは苦しがる様子もなく、さらにぺニスを吸い上げて一滴残らず精を口の中へと納めてしまう。
「ほら、出せよ……。」
レンの顔をあげさせ、近くにあったティッシュを差し出す。
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