※カイロ様リクエスト
15禁 監禁・ボコっちゃう・襲っちゃうなアマ燐

15禁かは微妙。








「アマイモン!」

そう燐がボクの名前を呼び、満面の笑みを送ってくれる。
今この瞬間ボクだけに向けられたものだ、と思うと心が満たされた気がした。
心がじんわりとあったかくて気持ちがよい。
それでも他の誰かにも向けているものだと思うと心臓がずきりと痛んだ。
ぜんぶ、ぜんぶ欲しい。

誰にも触れられないように。
誰にも見られないように。
誰にも声を聞かせないように。

どうすればいいだろう。




気づけば、手が伸びてた。


(そうだ、閉じ込めちゃえばいいんだ)







-----監禁1日目-----

燐はついにボクだけのものになった。
嬉しい。
途中暴れられたので、殴って気絶させちゃったから気を付けてなきゃ。
今はベットの上で寝てる。
つまんない。
早く目を覚まさないかな。

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-----監禁◎日目----

燐がまた逃げ出そうとした。
だから首輪と手錠を買ってくることにした。
ボクが選んだ可愛いの。
買ってきたものを見せると燐の顔は恐怖で歪んだ。
そんな顔もやっぱり可愛いかった。
実際に着けてみるとやっぱり似合った。
暴れられたから殴って気絶させちゃったけどいいよね。
だってぜんぶ燐が悪いんだ。

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-----監禁○×日目-----

今日は初めて燐とひとつになった。
入れる時何もしなかったけど、燐なら大丈夫だよね。
あ、でも血が出たみたいだった。
繋がってる所から出てて綺麗だった。
気持ちいいのか叫んでて、燐も喜んでるみたいで良かった。
またしよう。

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-----監禁○△日目-----

最近燐があんまりしゃべらなくなった。
最初は嫌とか言うから泣き叫んでたのにどうしてだろ。
声をかけてもうんとも、すんともいわない。
だから殴った。
無視されるのはキライなんだ。
ボクは燐といれて幸せなのに、燐は幸せじゃないの?

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-----監禁○◆日目-----

もやもやする。
大好きな燐を手に入れたはずなのに、満たされない。
身体は素直に反応を示すのに。
気持ちいいんでしょ?
なのに、なんで泣くの?
なんでボク以外の男の名前を呼ぶの?

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-----監禁○◇日目-----

ボクがこんなにも愛してるのに燐は違うかもしれない。
なんでなんだろう。こんなにも愛してるのに。


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"愛してる"と書こうとした所でボクは初めの日から書き綴っていた燐観察ノートを引き裂いた。
2週間ほどに渡ってつづられたノートはただの紙切れと化す。
紙切れはヒラヒラ舞いボクの足元へと落ちる。
ボクは忌々しそうに見詰めると、それを踏みにじった。

こんなのじゃない。
ボクの想像と違う。

横目を向ければ愛しの燐が意識せずとも目に入る。
横たわる燐には生気は感じさせず、ただ細く頼りない呼吸を繰り返すだけだ。

「ねぇ、燐。ボクのこと好きですか?」

そう問えば、燐はほとんど息を吐き出すようにして、緩慢な動作で口を動かすと「大嫌い」とだけ小さく言った。
その言葉はたしかに鼓膜を刺激し、そのままボクの心を切り裂いた。

ボクはこんなにも愛してるのになんで。
嫌われていると、うすうす気付いていたが、燐の口からはっきり言われるとショックはまたとなく大きかった。

「なんで…」

気付けばことばを溢していて、ぴくりと燐の身体が微かに動いた所を見ると聞いてはいるようだった。

「なんでなんですか…燐」

続けて言えば、

「おまえだって俺のことが嫌いなんだろ?だからこんなことするんだ」

顔だけをこちらに向け、拉致した時よりも痩せた燐と視線が絡んだ。
細々とし、頼りない声だったが、そこにはたしかな意思が感じられた。

「違う」

「何が違うんだよ」

「ボクは燐のことを愛してる!」

「嘘だ!」

「愛してます」

「おまえほんと可笑しいよ。普通の愛仕方なんかじゃない」


そして一拍置くと、重みを帯びた調子で燐は言い放った。

「正気じゃないよ」

その言葉を脳が認識した直後、かっと頭に血が上り、自然と身体が動いたのがわかった。
次の瞬間には横たわる燐の身体の上に乗りかかり、両手で首を掴むとぎりぎりと締め上げていた。

「はっ…く、るし…」

酸素を取り込むためにぱくぱくと口を開閉させ、目には生理的なものだろうが涙が伺えた。
それでも、さらに強く首を締め上げた。

燐は片手をふらふらと宙に漂わせたかと思うと、ボクの顔に持っていき目の縁に溜まる涙を掬い取った。

「はは…な、ん…で…おまえが、泣いてん…だよ」

いつのまにか涙を流していたようで、指摘されるまで気がつかなかった。
止めようと意識すればするほど、意思とは関係なく涙はとめどなく溢れた。
それは言葉に出さない自分の代わりに気持ちを代弁するようだった。

ぼろぼろと溢れる涙は頬を伝い、燐の顔面に吸い込まれるように落ちていく。
眼下に見下ろせる燐は、涙を拭うことはせず目を細めて、まるで笑っているかのように見えた。
締め上げていた両手の力は緩んでいて、燐は深く息を吸い込み2、3度咳き込むと、また笑った。

わけがわからない。
嫌いって言ったのに、なんで笑うの?

状況が把握出来ず、無言で涙を流しつつ、目の前の燐を見詰めることしかできなかった。
呆然とするボクはきっと滑稽だっただろう。

「ボクは…ただ、燐のことを愛してるだけなのに…」

やっとのことで喉の奥から搾り出された言葉は、涙声でまるで立場が逆転しているようだった。

どうして伝わらないのだろう。
ボクはただ燐を愛してて。
だから燐の全部が欲しくて。

ぜんぶ、ぜんぶ好きという感情から始まったもので。
なのにどうして二人とも傷つかなければならないんだろう。

「俺は一緒にいれるだけで良かったのに」


「どうしてこうなっちゃったんだろ」

すると、糸が切れたみたいに燐は声を出して泣いた。


ボクも、また泣いた。







キミのことが好きでした。



好きだという気持ちは確かにそこに存在したのです。


110614
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リクエストありがとうございました!

最後の灰色文字は燐の気持ちです。
実は両思いだったのにすれ違った二人の話。
アマの愛が重すぎて潰れちゃったとかそんな感じ。

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