※燐が出てこない。悪魔兄弟→燐
この気持ちはなんなのでしょうか?
奥村燐を見ると、
優しく抱きしめたり、
殴ったり、
犯してみたり、
泣かせて見たり、
キスしてみたり、
爪をたててみたり、
そして、殺したくなるんです。
兄上、とアマイモンはいつもの変わらない表情で淡々と告げれば、メフィストは苦笑いをして肩をすくめてみせた。
わからないとでも言うのか。
「相反するキモチが同居しているんです」
「さぁ、私には検討もつかないね」
飄々とした様子でアマイモンの言葉を紅茶と一緒に飲み込む。
「わかっているんでしょう?兄上は」
「なにがだ」
「これは『コイ』と呼ばれるものなんではないんですか?」
「それは違うな。お前が奥村燐に抱いている感情はただの『あこがれ』にすぎない」
紅茶を持つ手を止め、きっぱりと発言を切り捨てる。
それには納得がいかないようでアマイモンはわなわなと肩を揺らす。
「嘘だ!これはあこがれなんかじゃない。」
「兄上も、同じなのでしょう?」
奥村燐にコイをしているのでしょう?と、メフィストは念を押すように言い換えた言葉に意表を突かれ目を見開く。
そして、突然肩をぴくぴくと震わせたかと思うと、大声で笑い出す。
「ふっ…ふふっ…、あっはっはっはっは!!」
目の端に涙をため、口元を覆う。
そほど可笑しかったのだろうか、なかなか収まらないようだ。
そんな姿にアマイモンはイラつき微かに眉を寄せた。
「…面白い考えだアマイモン!」
メフィストの明るい調子に空気が和んでいるように見えたが、次の瞬間には身が凍えるほどの冷たい空気に一遍する。
「お前を殺してやろうか?」
アマイモンをただ見つめているだけなのだけれど、無言の圧力がアマイモンにのしかかり息がひどく苦しい。
ぼそりと呟かれた言葉は刃のように鋭く重い。
正解か、とアマイモンは確認するように誰にも聞こえない声で言った。
そして、重苦しい空気の中絞り出すように言う。
「やっぱりボクを殺したいんですね」
互いの目がかち合う。
二人の間を閃光がほとぼしったかにみえた。
「ボクも兄上を殺したいですから」
嫉妬、嫉妬。
アマイモンの中をぐるぐるとどす黒い感情が渦巻く。
ああ、もう、おかしくなりそうだ。
「だから、これは宣戦布告です兄上」
メフィストはティーカップに残っていた紅茶をあおり、はぁと深いため息を吐いた。
「まったく聞き分けの無い弟だ」
私に騙されてればいいものを。
110510
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よろしい、ならば戦争だ。
なんて笑
燐をめぐってバトルが書きたかった。
あー、メフィ燐もやっぱりいいね!
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