※(typeMを読んでからお願いします)


魔法薬学授業内タイプA



さぁて、そんなミリアの相変わらずの素晴らしーいテンパり具合を気楽に眺めていたのは私、アレスタ。

全く、ミリアってばいつもは馬鹿みたいにマルフォイに引っ付いてばっかで耐性あるように見えるのに意外とフェイントで相手からやられると茹で蛸みたいに真っ赤になるんだよな、いわゆるうざかわ?ウザイけどわたわたは可愛い的な?アイツの場合ウザさが大半をしめているような気がするけど…





「…痛った!!」


「アレスタ?」





……やってしまった…


あの馬鹿ミリアの後をつぐ行為。マルフォイとミリアを眺めながら手元を見てなかった私が悪いけども!!左薬指からぷっくりと丸い血のボールが出来上がり、持ち上げれば形を変えてたらり、と指を伝う。

………エンゲージリングを嵌める大事な指なのに!!!

そんな私を見つけて横から顔を出したルーナ。不思議そうに指を見れば何時も通りの笑顔で私を見上げた。ホント可愛いな、ルーナ!






「指切るなんてアレスタらしくないねぇ」


「ちょっとよそ見しただけなんだ、」


「大丈夫だよ、絆創膏、もってるもン。今あげるから待ってて……はい、コレ。」


「ありがとうな、ルーナ!!」





差し出された絆創膏をしっかり貰って笑顔でルーナを見る。あああ、幸せだ!!!しかも、よくみたらこの絆創膏、ウサギのキャラバン…なんだよな。どこまで可愛いんだよルーナアァ!!!



にやけそうになるのを抑えて傷口をみる。するとまだ血はたら、と道を作っていた。それを見てピン、と頭を颯爽と横切ったのは…さっきのマルフォイとミリアのやつ。指舐めてたな…。








「…………」


「………我が輩を見ている暇があるのなら手を動かせ、ミスマークウェル。」


「…………」


「……(…まさかな、)」


「……セブルス!!指切っちゃった!血、止まらないんだけど…」


「…医務室に行け」


「いやぁ、他にも…(チラッ)ね?色々あー(チラッ)…色々ね、(チラッ)あるんじゃないかなあ(チラッ)…ねぇ?」


「……」






アピールを含めてマルフォイとミリアを会話中にガン見する。ちらちらとね、
そうしたらセブルスが…!黙りながらコツコツとブーツを鳴らして私に近づいてくるじゃないか!!何だ、わかるのか、わかるのかセブルス!!

私はキラキラ(自分で言うのもなんだけど)と目を輝かせながらセブルスの前に指を出して彼を見上げた。すると、




スパアアァン!!!!





「いったああ!!!」


「この愚か者!傷を舐めたら血が止まるなど迷信に決まっているだろう!!さっさと医務室に行かんか!!」


「うっ、うわあぁぁ、酷いよセブルス…」


「その呼び方で呼ぶな!レイブンクローマイナス10だ。」





綺麗に音を鳴らして私の頭をセブルスが教科書ではたいた。怒鳴りつけられるのはいつもの事だが、痛い。今のは痛い!しかもマイナスくらっちゃってレイブンクロー生から苦い目で見られる始末。酷いよ…涙でる!!


ぐずぐずしながら席に戻ればよしよしと頭を撫でてくれるルーナ。ツンすぎると心が折れそうになるよ、





その後、そんな私を励ましてくれたのはルーナと、ルーナのキャラバンしかいなかったとか。

久しぶりにミリアが羨ましいと思った、とかは絶対秘密。







end



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執筆:魅空

(きゃっほーい!typeMの後に読まないと意味がわかりませんよ!小ネタです)


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