文字の羅列

※悲恋

大好き
愛してる

何万回も貴方に言った言葉

でも貴方は…
その言葉を拒絶する



「マルコ隊長。」

「なんだよい。」

「大好きです。」

と言った私の言葉を貴方は…

「そうかい。」

貴方は素っ気なく返事をする。
いつだってそうだった。
私が言った愛の言葉はいつも拒絶されてしまう。

「隊長、何で「フィール、お前の言葉は薄っぺら過ぎる。」

私の声を遮り隊長はそう言った。
そして「お前の言葉は、信じれねぇよい。」そう言って隊長は、どこかに行ってしまった。

「私の言葉は、薄っぺら過ぎるか…」

確かにそうだと思った。隊長に好きだと言いながら…
私は、他の人にも軽々しく使っていた自分に今更ながらに気づかされた。
言い過ぎ言葉は、本来の意味を無くしただ文字の羅列でしかなかった。
そんな事に気がつかなかった私は、毎日のように薄っぺらい言葉を紡いでいたのだった。



(fin)
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