※R18
ドン、とドアを蹴られる度に心臓が跳ね上がる。
こんなドア、虎徹ならすぐにでも壊せてしまうだろうに、こうやっていつまでもドア越しで攻めてくるのは遊びの一環なのだろうか。
バーナビーが斎藤との通話を終了させると、ドアがガンと一際大きな音を立てる。
壊された、と気が付いてからバーナビーは必死にドアを開けられないよう押さえるが、虎徹は蹴りも入れて来たため敵わなかった。
「なんだ、もう終わりか?兎ちゃん」
「虎徹、さ…っ」
開いたドアから入って来た虎徹が、バーナビーの胸倉を掴んで強引に唇を奪う。
いきなりの展開によろめくバーナビーの身体を都合良く移動させ、虎徹は口づけをしたままバーナビーをベッドの上に横たわらせた。
「ふ…っ、んん…」
「ったく…」
虎徹は力の抜けたバーナビーの両手首を、彼の頭上でまとめて掴む。
それからバーナビーのベルトを外し、それを使って縛り上げた。
「最初から抵抗なんかしてねーで大人しく捕食されときゃ良かったんだよ」
「な、に…」
虎徹はバーナビーのズボンを下着ごと一気に下ろし、ベッドサイドのテーブルに置いてあったローションを手にとった。この前虎徹が置いて行ったものだ。
「ひっ……」
露出した股間に垂らすと、冷たさにバーナビーが短く声をだす。
その声にもお構い無しに、虎徹はバーナビーの後孔に指を押し入れた。
「っあ…!」
すぐに柔らかくなった後孔で虎徹が指を抜き差しすると、中でちゅぷちゅぷと厭らしい音がする。
虎徹はわざと、バーナビーの最も感じる一点を避けて指を激しく動かした。
「ふ…っ、なん、で…」
「ん?」
なんで、と言うのは、なんで一番良いところを触ってくれないのか、ということだろうというのは虎徹にもわかっていた。
だからこそもっと虐めたくなる。
「なんでって?」
「…ど、して…触っ…くれ、な…」
「触って欲しいの?」
「っあ…ん…」
触ると狂おしい程の快楽を感じる一点の周りだけを刺激し続けると、バーナビーが耐えられないといった風に首を振る。
「此処?」
「ひあ…っ」
戯れに、一瞬だけ軽くそこを触る。
軽く触っただけで身体を震わせて声を上げたバーナビーに気を良くした虎徹が、続けて2、3回同じ場所を擦った。
「ん…あっ…ああ…」
「気持ちいい?」
苦笑しながら虎徹が聞くと、逆らわない方が良いと頭に刻み込んだらしいバーナビーがこくこくと頷く。
「そっか、じゃあやめる」
「…っえ……」
ピタリと指の動きを止めた虎徹が、バーナビーににっこりと笑いかける。
「ん?なに?どうして欲しいの?」
「それ、は…っ!」
「言わないの?じゃあもうやめようか」
そう言いながら、虎徹はゆるゆるとバーナビーの勃ち上がりきった肉棒を刺激し続ける。
今、行為をやめられたら流石に辛い。
「や…触って、下さい…っ」
「どこを?」
「……なか、を…!」
「んー」
焦らされ、目に涙を浮かべたバーナビーが必死に懇願する。
すると、虎徹がバーナビーの感じる一点をゆるく摩り始めた。
「はい、これで満足?」
触るか触らないかの程度の刺激を継続的に与えられ、バーナビーが悶絶する。
この程度では、勃ってしまったものは萎えられないし、それでもイくには刺激が足りない。
「…っ、もっと、強く…っ」
「淫乱だねぇ、バニーちゃんは」
涙を零しながら懇願したバーナビーに虎徹は苦笑して、指先を動かした。それも前立腺を強く、激しく刺激するものだ。
突然の、今までのものとは比にならないくらいの刺激に、バーナビーの目が見開く。
「…っあ!は、…ああ…っ!」
触られるだけで強い快楽を感じる部分を、3本の指でバラバラに、殴られているように錯覚するくらいの強さで。
「…あ、バニーちゃん」
バーナビーに声が届いていないのか、届いているが返事が出来ないのかはわからないが、バーナビーの口からは喘ぎしか出て来ない。
「イったらお仕置きね。俺は全然ヨくないから、これ」
「…っ!!」
いきなりの発言に、バーナビーは自分の血の気が引いていくのを感じた。