暫く中を掻き混ぜていると、バーナビーの喘ぎがどんどん大きくなっていく。

ほんの悪戯のつもりだったとは言え、ここまでしてしまった責任としてなんとしてもイかせてやらないとまずいだろう。
バーナビーの熱いそれの先端からはたらたらと蜜が溢れ出していた。

「バニーちゃん、もしかして後ろでイけんの?」
「…っう、ああ……っ」

中にあったしこりに指をかけ、そこを重点的に刺激する。
虎徹に男相手の経験は無かったが、このしこりが前立腺であろうことはわかっていた。

「っあ、や、やめ…っ」
「…バニーちゃん、入れて良い?」

刺激され続けているバーナビーはもちろん、熱っぽい喘ぎを聞いたり媚態を晒されたりし続けている虎徹ももう限界だった。
虎徹はいきり立った自身をバーナビーの後孔に押し当て、じわじわと奥に押し進めていった。

「ふ…ぅあああ…っ」
「ゆっくり息してくれ、バニーちゃん」
「や…っ、無理…っ!」

切なげに首を振るバーナビーに全てを飲み込ませ、虎徹はバーナビーの腰を両手で掴む。
壁に手をつき腰を突き出した状態で、バーナビーは背中を反り返らせた。

腰を掴んだまま、虎徹は自分の腰をゆっくりと動かす。
先程見付けた前立腺に重点的に当たるように腰を突き付けると、バーナビーは甲高く喘いだ。

「あ…っ、ああ…!」

さっきよりも硬くて大きいモノに一番良いところを刺激され、バーナビーは頭が真っ白になる。

「…バニー、男との経験ある?」
「そん、な…の…っ」
「あるんだ?」

くつくつと喉で笑い、虎徹は腰を動かしながら問い掛ける。

「何回くらい?」

いつも澄ました相棒が自分の手によってこんなにも乱れている、その光景が異様に煽欲的で虎徹はつい加虐心を疼かせた。
笑いながら問い掛ける度に繋がった部分をぎゅっと締め付けるバーナビーの腰をしっかり掴み直し、さらに虎徹は腰を打ち付ける。

「ねぇ、バニーちゃん。何回?」
「そん…な、…わか…っ、あ」
「わかんないくらい経験あるんだ?」

意地悪く聞けば、バーナビーはふるふると弱々しく首を振る。口からは喘ぎしか出なかった。

「は…っ、あ、ああ…っ」

虎徹がバーナビーの中の一点を突き上げる。
荒々しく強打され続け、狂おしい程の悦楽にバーナビーは頭の中が白くなるのを感じた。

「や…っ、やめ、あ…っ」
「バニーちゃん…もうイく?」
「ふ、あああ…っ、やだ…っ!」

すると、バーナビーは自身の肉棒の付け根を震えてろくに力も入れられない指で掴んだ。

「バニーちゃん…?」
「や、だ…こんな…ところで、…っ」

こんなところで出したくない、ということだろう。
確かにここはロッカールーム。公共の場で射精、なんてバーナビーには考えられないのかもしれない。

それでも、ここまできたらイってしまった方が楽なはずだ。
高まりきった熱は出口を求めて、先端からはとめどなく蜜が溢れ出ている。

それなのにバーナビーは、まるでイってたまるかと言うかのように自分のそれを押さえ、射精を抑制している。
しかしここはロッカールーム。自分でやっておいて言うのもアレだが、いつ誰が来るかわからないからいつまでもこうしてはいられない。

「…そっちがその気でも、こっちはもう終わらせるぞ」
「え、あ、」

虎徹はバーナビーの腰を掴み、一気に最奥を貫いた。

「ひ、…っあ、あ、あああっ」

これまでとは比べものにならないくらい激しい動きに、バーナビーは喘ぎながら悶絶する。
虎徹のものに翻弄され、中を突かれるたびに頭の中が真っ白になるくらいの刺激を感じた。

「や、あ、イく、イっちゃ…っ」
「…ほら、我慢しないで出しちまえよ」
「ふ、…ぁぁあああ…っ!」

一際高い声を上げて背筋を反らせたバーナビーは、そのままガクリと膝を折り床にしゃがみ込んだ。
バーナビーが達したのと同時にバーナビーから自身を抜いた虎徹が床に白濁を撒き散らしてから、バツの悪そうな顔でバーナビーの肩に手を置いた。

「…あー、バニー?」
「……」
「…気持ち良かったろ?」
「……」

何を言っても反応せず、顔をこちらに向けもしないバーナビーに、虎徹は「相当怒らせてしまった」と察する。
しかし、それは違ったとすぐにわかった。

「これも人生経験のうちで…」
「先、輩…っ」
「…どした、バニー」

虎徹の言い訳を遮って、バーナビーは上気した声で虎徹を呼ぶ。

「…ぁ、先輩、…止まらな…っ!」
「!」

見ればバーナビーの身体はまだ震えている。これは達している時に起きる痙攣だ。
それから視線を落とせばバーナビーの自身は先走りでしか汚れておらず、射精した痕跡が無かった。

「…バニーちゃん、ドライしちゃった…?」
「……っ、…?」
「ドライってわかんない?ドライオーガズム。出さずにイっちゃうやつ」

バーナビーは時折身体をくねらせ身もだえながら首を振った。

「わか…ん、な…っ」

ガクガクと震え続けるバーナビーが感じているのは、恐らく女性が感じるような絶頂。男の絶頂よりも強く、長いものだと聞く。
今バーナビーは、イきっぱなしという状態なのだろう。

「せん、ぱ……、先輩…!」

凄まじい快楽の中で自分がどうすれば良いのかわからないらしいバーナビーが、そばにしゃがんでいた虎徹に縋り付く。

「先輩、助けて…っ、ぁ…」

その煽欲的な声に、言葉に、虎徹の中で何かが弾けた。

「バニーちゃん、個室…そうだな、シャワールームまで移動しよう。それからまたヤろう、そしたら治るかも」
「え…っ、あ、ちょ…っ!」

バーナビーと自分の乱れた衣類を手早く簡単に正し、虎徹はバーナビーを抱き上げシャワールームに向かった。

移動している間中「セクハラだ」と涙声で訴えられたが、もはや虎徹には煽欲剤にしかならなかったのだった。




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