「嫌…っ、抜いて、抜いて下さい…!」
「嫌じゃないだろう?こんなにしておいて」

動くことなく、ただ埋め込まれたままの張り形を強く締め付けて僕はひたすら息を荒げる。
先端からは、とろとろと白濁液が垂れ始めていた。

「よし、次の段階だ」
「はい」

男達が簡潔なやり取りをし、そのうち1人が機械のあるボタンを押す。
すると今度は、長い筒状の物が現れ、それは機械的な動きで僕の下半身に近付くと、その先端が僕の性器を徐に飲み込んだ。

筒の中は十分に濡れていて、芯をすんなりと飲み込む。
中では細かく柔らかい無数の痼りが芯を刺激した。

「あ…あぁぁぁっ」

裏筋等への刺激も先端への刺激も強烈で、僕は声を抑えることもできず身体を震わせた。
筒状のそれはまるで生きているかのように不規則に動き、その度に僕の性器が筒の中の痼りで強く擦れていく。

「やめ、も、嫌、やめて下さ、あぁっ、…出る…っ、あああっ!」

信じられない程の快感に襲われ、僕は限界に達して腰を震わせ筒の中に精液を吐き出した。

「あぁっ、あっ、んうっ、は、う、ああぁっ!」

精液を吐き出している間も筒はさらにそれを搾り取るように動き、その上吸い込むような力も加わる。
僕は、動かない身体で受け止めるには強過ぎる快感に大声を上げた。

「ひうっ、はっ、うあ、ああっ、ぁあぁぁっ!」

筒は激しく動いて、僕の性器を内部の痼りで擦りながら先端を吸い上げる。

「ひ、あぁっ、や、嫌、またイっちゃ、あああっ!」

僕はまた腰を跳ね上げ射精をした。
その間も止まらない機械の動きからの凄まじい快感が、性器から腰を伝わり、そして全身を痺れさせていく。

カメラのフラッシュや、レポートを録るペンの音などはもう感じ取ることが出来なかった。

今度は後孔に埋め込まれたままの張り形が動き出す。

「……ああぁっ!」

張り形はゆっくりと抜き差しを繰り返し、後孔の中をぐりぐりと動く。
そのうちに、それが中のしこりを刺激すると、そこから快感が走り僕の身体がビクンっと跳ね上がった。

「そこか?」
「あぁっ、そ、そこは、やめ……ああぁっ!」
「そこみたいだな、そこに固定する」

その言葉とともに、張り形が集中的にその一点を攻め始める。
表面から継続的に媚薬が染み出しているらしい。快楽は、次第に強くなっていく。
張り形はその一点を中心に後孔の中を動き回り、ぐちゅぐちゅと濡れた厭らしい音が静かな室内に響いた。

筒は相変わらず性器を擦り、吸い上げ、僕は前と後ろの両方からの快感に襲われ悲鳴のような声を上げるしかなかった。

「ひ、あぁっ、あうっ、ひ、はあぁっ、ああ!」

周りに立って僕を見詰める男達は、一糸乱れぬ姿でただ静かに僕を見ている。
この空間でただ一人乱れている自分に、とてつもない羞恥を感じた。

「あぁ、あんうっ、ひ、ひんっ、ふ、はあぁぁっ!」

継続的に与えられる強烈な快感に抗えず、僕は何度目かの射精を迎え、筒の中に再び精液を吐き出した。
しかし、それで機械が止まってくれるわけはなく、筒はひたすら性器を擦り精液を吸い上げ、張り形もと抜き差しを繰り返した上、今度はくねるような動きと突き上げるような動きまで加わり、僕の身体から精液を搾り取ろうと容赦なく動き続けた。
「う…あ……あぁぁあああっ」

それからさらに何度も達したあと、僕は気を失った。


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「良いデータが取れましたよ」
「そうか、実験成功だな」
「はい、これは良い媚薬が出来そうですね」




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