虎徹が再びギリギリまで体液でぬめる自身を抜き、腰を打ち付けると、肌のぶつかり合う音が静かな部屋に響き渡った。
額に汗を浮かべながら、何度もその動きを繰り返す。
「あっ、ああっ、…あぁっ」
涙が散り、乱れた金色の髪に吸い込まれていく。
熱に浮かされながら声を上げるバーナビーを見詰めながら、虎徹はさらに奥へと進むように腰を揺さ振る。
「せん、ぱい…っ、もう、」
「イくか?」
バーナビーは、普段の様子からは想像も出来ないような儚げな声で限界を訴える。
その声を合図に、虎徹は最奥を一層強く突いた。
「んっ、ああぁぁぁ…っ!」
バーナビーは白濁を撒き散らしながら、暖かい腕の中で意識を手放した。
どんなに疲れても、眠くても、朝はやってくる。
「痛……っ」
翌朝、バーナビーは目を覚ますなり腰の痛みを訴えた。
この様子からして、だいぶ精神状態も落ち着いたらしい。
「おはよー、大丈夫か?」
「大丈夫なわけ無いでしょう…」
上半身を起こしたは良いが床に足を付けられないらしいバーナビーがこちらを睨んでくる。
向こうも求めてたくせに、とは怖いので言わなかった。
「もう大丈夫か?」
当たり障りの無いように出来るだけ気遣って聞いてみる。
相手も腰の事ではないとわかっているらしく、視線をふらふらとさせた。
近寄って頭を撫でてみると、意外にもその手は振り払われることは無く。
逆に満更でもなさそうな表情をした。
「…大丈夫ですよ、ありがとうございます」
「おー」
心なしか、いや、明らかに昨日よりも明るくなったバーナビーの頭をぐしゃぐしゃと撫でる。
そうしたら流石に怒られたが。
「仕事遅れるから朝飯にするぞ、シャワー浴びて着替えて来い」
「…急かさないで下さい、立てないんですから…!」
時間を掛けて徐に床に足を付ける相棒の手を取って、ゆっくりと風呂場に向かった。